2012年10月11日木曜日

Flip-out cloneの罠

Flip-out Gal4>UAS-RFPのクローンで、あるエンハンサートラップのlacZ markerの発現を調べてみたらどうもおかしい。RFPを発現しているFlip-out cloneで必ずcell autonomousにlacZがupregulateされている。ある遺伝子のUAS-wild-type overexpressing cloneの結果を見た時、オッなかなかクリアーにきましたなぁ、とか思ったのだけども、その遺伝子のUAS-RNAiのcloneのみならずUAS-RFPのみのcontrol cloneでも同じように二種類のlacZがupregulateされていた。実は前にも別のFlip-out Gal4>UAS-GFPのcontrol cloneで、その時はlacZではなくて、あるendogenousなタンパクの発現が上がっていたことがあったのだけど、こういうのってどうして起こるんだろうか。当然抗体のクロスリアクトも考えられなくはないけど、その可能性は低い気がするなぁ。今回試した二種類のlacZ markerは同じpathwayのdownstream targetなので、Flip-out cloneでこのpathwayがupregulateされている可能性も考えられるんだけども、もしそうやとしたら何が起こっとんねんと。
FRT GFPのモザイクでも一度こういうことがあったけど、その時はubi-GFPのinsertionがある遺伝子の弱いbackground mutant alleleになっていることを発見した。FLP-FRTのモザイクの場合はこういうbackground mutationで説明がつくけど、Flip-out cassetteの場合にcontrolのFlip-out cloneでphenotypeが出るというのはどう説明すればいいのかねぇ。GFPやRFPがなんか悪さをしてるのか?
で、こういうことがあったら早く本当の実験結果を得たいがために、じゃあ他のFlip-out Gal4を使ってやろうっと、ということで早速Ay-Gal4を使ってやってみたのだが、今日結果を見てみたら案の定全然違う結果になっていた。そして今後は、あのFlip-out Gal4は使わないでおこうっと、ということにして結局問題の原因を追及しないで終わってしまう。まぁ、一応他のlacZ markerも試しておくかな。
ということで、皆さん気をつけましょうね。

0 件のコメント:

コメントを投稿