2017年12月6日水曜日

ConBio2017 一日目

今日から生命科学系学会合同年次大会 ConBio2017 が開幕。自分は今日一日目の午後に、以下のワークショップとフォーラムで連続して二本のトークを行う予定。会場どっちも同じとこやから楽やね。どちらも面白そうな話題がたくさんあるセッションなので、皆様是非お越しくださいませ。

[1PW16] 細胞競合の分子機構と生理的意義:どこまでわかって何がわからないのか
16会場 16:00 18:30
細胞競合とは、近接する細胞間で相対的に適応度の高い細胞(winner)が低い細胞(loser)を排除する現象であり、発生過程における優良細胞の選択や組織からのがん原性細胞の排除など、多様な生命現象に関わる可能性が示されつつある。ここ10年ほどの研究で、細胞競合を引き起こしうる様々な因子が見いだされ、その分子メカニズムの理解が進んできた。一方で、異なるトリガーによって引き起こされる細胞競合現象にどの程度の共通原理が存在するのか、また、その分子メカニズムの全貌や生理的役割はいまだ多くの謎に包まれている。本ワークショップでは、様々な解析系で見いだされた細胞競合現象の分子メカニズムとその普遍性、生理的意義について、どこまでわかって何がわからないのか、そして何を理解すべきなのかを整理しながら、現状と今後の展望について議論したい。

[1F16] 細胞の個性獲得と器官形成・維持の秩序原理
16会場 18:45 20:15
個体の各器官には、多種類の細胞が一定の割合で存在し、個体に合ったサイズで形づくられることで、その器官特異的な機能を発揮する。そのため、細胞の多様性の獲得と器官構築における秩序形成は統制されなければならず、これが崩壊すると器官の形成不全や腫瘍形成が引き起こされ、生命機能が大きく脅かされる。したがって、細胞の増殖・分化や、器官の形成・維持のメカニズムを知ることは、器官構築の原理を理解するだけでなく、病因解明の観点からも重要である。本フォーラムでは、細胞の個性獲得と器官形成の秩序を決定するメカニズムを独自の視点で研究する中堅または若手研究者を集め、発生段階におけるシグナル伝達経路、サイズセンシング、器官の機能破綻と疾患、数理モデルを用いた理論的な器官構築など、それぞれの専門を生かした研究成果を発表し、個性と秩序の統制について分野横断的な議論を行う。

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