2015年11月29日日曜日

2W11

もう一つ、二日目の午前中には今年も恒例の細胞競合ワークショップがあります。今回私はトップバッター。CCHのメカニズムに関して話す予定です。

[2W11] 細胞競合 ー その本質と生理的意義に迫る
2015年12月2日(水) 9:00〜11:30 第11会場

細胞競合とは、生体内で近接する細胞間の適者生存競争であり、生体内環境への適応度が相対的に高い細胞(「勝者」)が低い細胞(「敗者」)を積極的に排除する現象である。ここ10年ほどの研究により、細胞競合が様々な生物種や実験系で観察される現象であることがわかり、またその役割として発生過程におけるロバストな組織構築の実現やニッチにおける優良幹細胞の選別、さらには組織に生じた異常細胞の排除など、多彩な生命現象に関わることが示唆されつつある。しかし、多様な細胞競合現象の共通原理や分子機構、生理的意義についてはいまだ不明な点が多い。本ワークショップは、いま拡大しつつある細胞競合研究において、様々なモデル系・アプローチを用いた最新の知見を提供していただき、細胞競合の分子機構と生理的意義からその本質に迫る議論の場としたい。

1W6-p

明後日から、神戸でBMB2015が開催されますね。今年は分子生物学会と生化学会の合同大会なので、すごい人出なんでしょう。
さて今回は紆余曲折あって、一日目の午後のワークショップ「異種間比較が解き明かす生命システムの普遍性と多様性」のオーガナイザーを務めることになりました。題名の通り、いろんな生物を用いた多岐にわたるオモシロイテーマの研究を聞くことができるはずですので、皆様是非お越しください!

[1W6-p] 異種間比較が解き明かす生命システムの普遍性と多様性
2015年12月1日(火) 14:00〜16:30 第6会場

これまで生命科学は種の違いを越えても揺るがない普遍的原理が存在することを明らかにしてきた。これらの研究では主にモデル生物を用いられてきた。一方で、この地球上には既存のモデル生物以外に様々な興味深い特性を持つ生物がいる。たとえば、がんにならないとされるハダカデバネズミ、また、際立った再生能力をもつイモリなどである。このような特性が異なる生物種同士(たとえば、がんを発症するマウスとしないハダカデバネズミ;再生できるイモリとできないマウス、など)を直接比較することで特性の違いの背景となる分子機構を明らかできれば、その生命システム(たとえば、がんの発症機構や再生機構)のより深い理解が可能となろう。また、同時にその理解を生物がもつ普遍性と対峙させることで、生命の多様性の意義や進化の理解が深まるであろう。本ワークショップでは異種動物の比較を基盤とした意欲的な研究の紹介を土台にして、この研究戦略の方向性や発展性を議論したい。

hibernation

ここ数日でだいぶ冷え込むようになったねぇ。富士山もきれいに雪化粧。近所の古墳で子供がカエルを見つけたけど、そろそろ冬眠するのかな。今日は一日中、暗くなるまで子供と外で遊んでいた。

2015年11月28日土曜日

42

昨日また一つ歳をとった。なんやら忙しいし一昨日あたりから風邪気味でちょっとしんどいのだけど、元気な子供達に祝ってもらってほっとする。FBでも色んな国のたくさんの友達からBirthday wishesをもらって元気が出た。
で、論文の方も予定通り、昨日バースデーサブミッション完了。さぁどうなることやら。

166

チューリヒのハエ達が到着。ほとんどみんな生まれてすぐに発送されたのか、どのバイアルでも餌の中で小さなウジ虫達が元気に蠢いていた。とりあえずチェックした限り、166ラインみんな生きていそうで一安心。

2015年11月24日火曜日

New version

週末の三連休はオフィスで論文執筆に集中して、ニューバージョンのMSがほぼ完成。今までのバージョンからFigureの数を増やして文章も足したけど、とりあえずResults & Discussionは一つにまとめることにした。あとはカバーレターをもうちょい練り直す。金曜日にDr. TSのとこと同時にサブミットする予定。
昨日チューリヒから連絡が来て、どうやら注文していたハエ達が昨日ようやく発送されたようだ。今朝FedExでトラッキングしてみたら、ハエ達は今どうやらシャルルドゴールでトランジット中。パリの今晩の気温は1℃とか、だいぶ寒いけど大丈夫かな。

2015年11月17日火曜日

co-submission

先週執筆していた申請書は昨日で終了。ちょっと当分の間こういう申請書からは離れてそろそろ実験に集中したいなと思った。まぁ引き続き論文のほうの執筆はしないといけないけど。
そういや金曜日にWMからのメールで、あるラボからco-submissionのお誘いが来たという連絡をもらった。確か、シカゴでそのPIと立ち話しているときに少し彼らの話を聞いて、バルセロナで彼女のトークを聞いたときにホホウナルホドネと思ってそのあとで色々とデスカッションしたんだった。お互いのストーリーのポイントはだいぶ違っているんだけどもなんというかcomplementaryな感じなので、back-to-backでpublishできたら面白いだろうなと思う。上手くいくかどうかはちょっと分からないのだけども、それじゃあとりあえず一緒に投稿しまひょかという話に落ち着いた。再来週の神戸出張の前にはなんとかしたいところ。

2015年11月13日金曜日

Mさん二週目

今週は、なんやらこれまたいつの間にか執筆作業に追われている。まぁ年末に向けてまだ執筆しないといけないものが色々とあるので、気張ってやるしかない。。。
さて、ラボの方はMさんが今週二週目だったけど、さすがにいろんな場所でテクをされてきただけあって比較的話が早い感じ。そういや先週、練習のために抗体染色してもらったオバリーのサンプルを見ておやおやと思った。練習だからwild typeのオバリーを使って、つい最近DSHBから届いた抗体を試してみたのだが、えらい意味ありげにstage-dependentなパターンで染まっている。こないだのTEMTIAのときに、ちょっと見てみようかなと思ったタンパク。結構ありふれたタンパクなのだが、オバリーでのexpression patternを見たことない気がしたので試してみた。調べてみたら確かにこの発現パターンについて触れている以前の論文を一つだけ見つけたけど、なぜそうなのかはもしかして分かってないのかも。結構重要そうなんやけど、とか考えていたら久しぶりに妄想が膨らんできた。

2015年11月10日火曜日

また雨

なんか一昨日あたりからまた雨が続いている。やっぱり日本の低気圧はきつい。昨日は眠気がひどかったし、今日もまだ体調が冴えない感じ。
さて、そんななか今日はテクのお二人にイマジナルディスクの解剖を指導。午後に見に行ったら、二人ともなんやかやと言いながらもそれなりに出来ていた。オバリーの方もそれほど問題なかったし、この調子なら大丈夫そうかな。

2015年11月6日金曜日

Mark

今日、この研究所で知り合った友人のマークとのお別れだった。イギリス人のマークはポスドクとしてこの研究所で研究していたのだが、ノルウェーのラボに移籍することになって、明日三島を発つんだそうだ。彼といつ頃知り合ったのかよく思い出せないのだけど、たぶんまだ自分が日本に帰ってきて間もない頃、アメリカを去ってセンチメンタルになっていた頃だったろう。彼とは食堂でよく二人で昼御飯を食べながら、なんやかんやと色々話したもんだ。アメリカにいるとき周りにイギリス人の知り合いがほとんどいなかったからか、いろいろな面でアメリカ人との違いが面白かった。ノルウェーに行くことになったと聞かされたのはもう数ヶ月前だったけど、あっという間にこの日がきてしまった。このところいつも、日本を去るのはとても悲しい、と言って寂しそうな顔をしていたけど今日はとても晴れやかな表情になっていて安心した。あぁでも、ランチタイムが寂しくなるなぁ。。。別れ際、一昨日町のお祭りに行ったときに三嶋大社に寄って買って来た御守りを手渡した。
Good luck with your new life, Mark!

2015年11月4日水曜日

Dental treatment 完了

今日は昼に歯医者。今日はなんやかんやで一時間以上かかったけど、これでようやく全ての処置が完了した。この夏から4ヶ月くらい通ったかな。10回以上行ったはず。長いこと歯医者に行ってなかった分、色々と直してもらうのにだいぶと長いことかかった。これですっきりやけど、やっぱり歯医者はイヤやねぇ。定期的に行ってケアしてもらっていればこんな大変なことにはならない、ということでこれからはちゃんと定期的に行くようにしよう。

2015年11月3日火曜日

甲州にごり

今日は子供達を連れて、ダウンタウンのほうで行われている「三島大通り宿場まつり」を見に行ってきた。歩行者天国になったメインストリートにはたくさんの屋台が出ていて、あちこちでいろんなイベントが行われている。なんか三島はこういうお祭り多いな。

さて帰り際に、祭りで賑わうメインストリートから狭い通りを少し入ったところにあるワイン屋さんの扉を開けてみると、店番のお姉さんが、届いたばかりの新酒の栓が開いてるから試飲しませんかと言う。飲んでみると甘くてとても旨いワインだったので迷わずに買って帰ってきた。山梨県産甲州種100%の無濾過ワイン。発酵終了直後のワインの上澄み部分を、濾過をすることなく瓶詰したにごりワインなんだそうな。なんと瓶詰日は先々週の10月23日。めっちゃフルーティでまろやかで、フレッシュなジュースのようなのでぐいぐい飲んであっという間に空けてしまった。1500円ほど。
シャトー酒折 甲州にごり 酒折地区 2015年

2015年11月2日月曜日

2nd tech in

11月からもう一人のテクニシャンとしてラボに加わることになっていたMさんは今日が初日。ということで、今日は朝から色々と話しながら研究の説明。Mさんは今までにいろんなところで研究員をされてきた方なので、どのあたりから説明すればええんかなと思いながら話し始めたのだが、fly geneticsのような古典遺伝学は初めてということでやっぱり基礎的なところからの授業。まぁ実験の感覚はある方なので、なるべく実践的に手を動かしながらのほうが良いのかな。これまた数週間ちょっと大変になるけど、今月中には実験態勢を軌道に乗せたいところ。
それにしても今日はなんだか眠たいし体が重いなと思ったら、やっぱり低気圧か。

14° Secolo Chianti

Botter 14° Secolo, Chianti,  2013
イタリア、トスカーナのキャンティ。ベリーの果実味豊かでフレッシュな味わい。タンニンも程よくてぐいぐい飲んでしまう。これで千円ちょい。ナイス。