2024年7月6日土曜日

FSH

ちなみにこの創発とかいうやつ、我々のいわゆる氷河期世代でも最も人数が多い団塊ジュニア世代は、大体いつもこういう若手研究支援とかポストとかの応募資格からギリギリで外されていて受けられないことが多い。10年くらい前までは年齢が40歳未満とか、その数年後になると45歳未満、この創発が始まった時は博士号取得後15年以内とか、本当にいつも目の前で扉を閉められる感じ。まぁ少しばかり被害妄想もあるかもしれんが、早くこの世代を絶滅させてポスドク一万人計画とかの大学改革の失敗を流してしまいたいというお上の意向を感じることが多い。もちろん我々団塊ジュニアは一番人が多い世代なので、競争が熾烈なのは仕方ないのだろうけど、それならそれだけサポートが必要な人口も多いはずだと思う。実際、ポストが見つからずに研究を辞めていった同世代の優秀な研究者を日本に帰ってきてから何人も見てきた。一方で、最近うちらのもう少し下の世代が人材難という話をよく聞くけど、その世代の研究者から「だって一つ上の世代の地獄絵図を見て育ったんだから、わざわざ自分からそんなところに残ろうとする人は少ないですよ。」という言葉を聞いた。さもありなん。ということで、この創発とかいうやつは若手支援としては素晴らしいと思うけど、ずっとそういうものを感じてきた自分にとっては、またしても目の前で扉を閉められたことでアメリカへ戻ることを考える一つのきっかけにもなった。まぁ、もっと大きな理由は日本の大学のシステムにあるんだけど。

0 件のコメント:

コメントを投稿