2025年12月31日水曜日

大晦日 2025

この一週間ほど、娘と家でゆっくりしているうちにもう大晦日になってしまった。この年末は、また年明けから始まる春セメスターの新しい授業の準備を着々とする予定だったのだが、今回もだいぶ難航しているなぁ。まぁともあれ、2025年が終わる。無事終了と言いたいところだけど、いやぁもう本当に大変な一年だった。もしかしたら今まで生きてきた中で一番大変だったような、そして今までで一番勉強したのではないかと思うくらい、ものすごい一年だった。まぁそれにしてもよくラボを立ち上げたもんだ。一年前ここに来た時は、前に使っていたラボの古いもので溢れかえっていて、自分のラボのものもハエ達もまだ全て京都にあったから、いつここで研究を始めることができるんだろうかと不安だった。夏にようやくリノベーションの工事が入って、その頃ちょうど京都から送った大量の段ボール箱が所狭しと置かれている中で、京都から到着したハエ達の整理をして新しいストックを作っていたことを思い出す。そういうのを考えると、今こうしてまた普通にここでフライプッシングできていることが、本当にすごいことのように思える。まぁでもそろそろ本格的に研究を進めることができそうになってきたので、来年は本当に楽しみだ。
それでは皆さま良いお年を!

2025年12月26日金曜日

Xmas

こちらに帰省している娘と二人でのクリスマス。久しぶりに作ったトマトサーディンスパゲティとアップルサイダーで乾杯。昼間はだらだらと水曜どうでしょうを見たりして、なんか久しぶりにリラックスできているけど、来月から始まるこれまた新しい授業の準備が進んでいないなぁ。

2025年12月25日木曜日

Houston

この年末、日本に一時帰国する家族が昨日の朝ヒューストンからの飛行機に乗ることになっていたので、まだ暗いうちから出発して車でヒューストンの空港まで送りに行ってきた。ここからヒューストンは、高速をノンストップで走れば約3時間半。2年ほど前に、日本からの出張でベイラー医科大のSY博士を訪ねたことがあったけど、こちらに住むようになってから車でヒューストンまで行くのは初めて。ということで、空港へ送ったあと、以前にSYさんから教えてもらっていたDaidoという日本のスーパーを見に行ってきた。それほど大きい店ではないものの、日本のコンビニと大差ない品揃えに驚愕。乾物、調味料、お菓子以外の生鮮食料品も結構充実しているし、刺身パック、弁当やおにぎり、酒もあった。納豆の種類の多さ、そして日本でお馴染みの食パンまであることに驚いた。日本人が多く住むメジャーな町にはこういうスーパーがあるということを思い出しつつ、3時間半の距離に日本のものがあるということを知って、なんだか少し気が楽になった。
午前中にそのスーパーで色々と買い物をして、その後さらにモールの中にあるユニクロをぶらぶらしてから、昼はSYさんとSYラボの日本人ポスドクの知り合いも一緒に、4人で牛角で焼肉ランチ。色々とお互いのラボの近況などを話して楽しいひとときを過ごさせてもらった。また時々来ることができればと思う。と言ってもまぁ、正月にもう一度家族を迎えに行かないといけないのだけど。

2025年12月20日土曜日

St. John

近所にあるSt. Johnの大聖堂にもイルミネーション。毎晩自転車でこの前を通って家に帰ってくる。

Holiday season

今週は月曜日にファイナルグレードの提出があって、その後もファカルティミーティングとか大学院生のプロポーザルディフェンスとか、リタイアする教員のお祝いパーティとか、なんやかんやとあったけど、この週末から大学は完全に冬休みに入る。
そんな中、高校でうちの子が所属しているミュージックバンドのクリスマスコンサートがあるということで観に行ってきた。うちの子が通う高校はこの町で一番大きな学校で、バンドもかなりの規模。そして今年の夏に校舎を新しく建てたこともあり、会場は高校のものとは思えないような立派な施設だった。前半はカフェテリアで振る舞われたガンボを食べながら、そして後半はホールに移動して、たくさんのクリスマスミュージックを楽しませてもらった。

2025年12月16日火曜日

Winter break

秋セメスターが終わって少しスケジュールに余裕が出てきた。次の春セメスターが始まるのは年明け一月中旬なので、約一ヶ月の冬休み。この間に、これまた次の春セメのコースの構想を練らないといけないのだけど、それよりも研究のほうを色々と進めたい。最優先課題は懸案のIHS論文。ということで、夏以降にもう一度書き直した原稿をベースにしたFigureの改訂案について、土曜日の夜にRとオンラインでミーティングを行った。Figureの改訂はRに任せるとして、こちらではあとFigure Legendsとかマテメソとかを仕上げる予定。そして、年明けからはいよいよ投稿に向けた準備を始めたいと思う。

2025年12月8日月曜日

ACB25

ついに今週で秋学期の授業が終了する。今週は期末試験だけど、自分が教えているコースでは先週すでにレポートを課したので、あとは今週末にレポートの採点をしてグレードをつけるのみ。この15週間で合計25回の講義をして、生徒達は13本の論文を読んで毎週プレゼン&ディスカスをした。という数だけを見ても結構よくやったなぁと思うのだが、それ以上に今回のコースは自分にとってとても意味のあるものになった。
今回のコースタイトルは「Avanced Cell Biology」ということで、まぁどこの大学にでもありそうなものだけど、一般的な細胞生物学の教科書を読み進めていくような退屈な授業にはしたくなかった。そんなわけで、完全にオリジナルの新しいコースを作ろうと決めたものの、日本の大学でもこういうコースを担当したことがなかった自分にとってはかなりチャレンジングで準備が大変だった。単細胞生物と多細胞体制の違いについて話していた始めの数週間は特に大変だったのだけど、その後、germline specification、stem cells、cell competitionと進んでいったあたりから、ちょっと不思議な気分になってきた。始める前にシラバスを書いていた時点で、コース全体を通して一つの大きなストーリーになるようなイメージは持っていたのだけど、自分がこれまで20年以上に渡って取り組んできた色々な研究が、全てそのストーリーの一部としてぴったりはまっていくというような感覚。これまで自分の中では、それほど意識せずに行き当たりばったりで色々な研究をやってきたようなイメージを持っていたのだけど、実は知らず知らずのうちに一貫した興味を持ってやってきたことに気付かされた。つまり、授業という形で一つのストーリーを組み立てていく中で、自分が研究者として追い求めてきた「細胞の社会性とは何か?」というような大きな問いが見えてきた。大学のコースを作っていくことで自分の研究のコンセプトを再発見することになろうとはね。
アメリカの大学の先生は、結構こういう独自のcourse developmentをやる訳だけども、これは確かにものすごく勉強になる上に、改めて自分の研究を見直すことにもなる。そして、新しい独自のコースができると、それはかなり分量のある大きな物語になる訳で、本を書きたくなるんだろうなというのが分かってきた。

2025年11月27日木曜日

11.27.25

今日はサンクスギビングでもあり自分の誕生日でもあり、ということでちょっと特別な日の気分があったけど、午後はやっぱりラボでフライプッシング。まぁ当たり前だけど、今日は大学のキャンパスには全く人気がなく、研究棟にも誰もいない。窓から見える夕日で赤く染まっていく町を横目に、ハエ達の掛け合わせを作ったり、スクリーニング中のハエ達のフェノタイプをゆっくり観察したりする時間は、なんとも贅沢な時間に感じる。

三度目?

先週、うちの子からもらった風邪は、週末に症状がひどくなってきて二日間ほど熱が出たり鼻詰まりがひどくて頭痛がしたりして、その後ひどい咳があったけど昨日から症状がすっと治ってだいぶ回復した。月曜日は薬を飲んで、朝の授業と午後の実習をなんとかやり終えたのだけど、その後かなりしんどかったので、水曜の講義は休講にした。で、症状が治ったときにふと、これってもしかしてコロナなのでは?と思った。これまですでに二度経験しているけど、数日で次々と諸症状が現れてひどい咳が残るというプロセスがかなり似ている気がする。最近また流行っているらしいし、今回はちゃんと検査しなかったけど、おそらくそうなんだろう。しかし、もしそうだとしたら、実習で何人かの生徒にうつしてしまったかも知れないな。。。
まぁでも実は、今日から週末にかけてこちらはサンクスギビングホリデーなので、少しゆっくりできるのでした。

2025年11月23日日曜日

九州場所

安青錦、おもしろい力士が出てきたなぁという印象だったけど、この一年でここまで来るとはねぇ。順調にいけば来年綱取りまでいくかも知れないね。今年は新横綱が二人も出てきたし、他にもまた注目の若手が出てきて面白くなってきた。そんなこんなで今年の大相撲もこれで終わり。今年の初めこちらに来てすぐの頃、まだ何もない部屋で初場所を見ていたのが印象的で、それ以来二ヶ月おきに大相撲を見るたび、あぁまた二ヶ月経ったんだなぁと思っていたけど、いつの間にか今年もそろそろ終わりということか。長かった秋学期も残りあと三週間。といっても今年中にやらないといけないことはまだまだある。

2025年11月15日土曜日

SMZ25

先週の数日間、Nikonのハイエンド蛍光実体顕微鏡SMZ25のデモ機を借りていた。この夏に日本から送ったNikonの蛍光顕微鏡のセットアップを頼んだ時に、こちらのNikonの担当者と色々と研究のことを話していて、ハエの全身のtumor metastasisを見るのにSMZ25が適しているかもと思いついた。実際に使ってみた感じ、実体顕微鏡としての解像度はすごい。2倍の対物レンズを使うと、wing discもここまでしっかり見える。しかも実体だから当たり前だけど、大した準備をしなくても容易にライブイメージングができる。実は日本にいた時にも見積もりをしてもらったことがあったので、なんとなく価格の感覚はあったのだが、こちらのNikonから出してもらった価格はびっくりするくらい高かった。やっぱり舶来の輸入品で関税もかかってだいぶ高くなるのか。予想していた2倍くらい。さぁ、どうするかねぇ。

運転講習

ルイジアナ州は運転免許取得のハードルが高い。色々と調べていたら、新規取得には6時間の授業と8時間の運転講習を受けないといけないとかいうことで、これまでは忙しくてそんな時間は取れるはずもないと思っていた。以前のフロリダでの運転記録があればそれらの講習は免除されるかもしれないとかいう情報を得て、フロリダのDMV(陸運局みたいなとこ)に問い合わせたりもしてみたけど、10年以上前の記録は残っていないとか。しかし、国際免許の期限も切れてしまったし、これはもう講習を受けて取るしかないか、ということで地元の自動車学校に登録をして先週の土曜日に講習を受けて来た。朝から6時間の講習を受けてから、午後に早速筆記試験を受けるという一日詰め込み型。事前に少し予習もしていたので全問正解でパス。そして、今週は火曜と木曜の朝に2時間ずつ運転講習を受けてきた。火曜日のインストラクターは、なんとこの春にうちのBiology Departmentを卒業したばかりの若者で、木曜日はおじいちゃんだった。考えてみれば、自分はもう30年以上も運転していて、そのうち10年くらいはアメリカで運転しているので、どちらのインストラクターも、じゃあ大して教えることなんてないやんとなって、どちらの日も2時間お互いの身の上話をしながらぶらぶら郊外をドライブするというのんびりした時間を過ごした。今さら運転の仕方を8時間も習う意味がないので本当に面倒くさいと思っていたけど、まぁたまにはこんなのんびりした時間を持つのもいいかなと思った。再来週にまだあと2回あるけど。

2025年11月7日金曜日

決め手

月曜日、福井大学に里子に出しているロイのプログレスオンラインミーティングを実施。ロイから直接話を聞くのは、9月初旬にこちらに来ていたとき以来だから2ヶ月ぶり。ロイはもう随分長いことtumor cloneでのchromatin modificationを見ていて、phenotypeはかなりクリアなのになかなかこれという進展がなかったのだけど、今回ついにもしかしたらこれはいけるかも、というものが出てきた。簡単に言うと、彼が注目しているchromatin modificationのヘテロなパターンと、ある遺伝子の発現レベルがかなり一致しているという発見だった。そういやつい最近その遺伝子の名前をどこかで聞いたような、と思って考えていたら、授業で取り上げた論文に出てきたんだった。ロイは来年D3で、時期的にはもうそろそろ学位のことを考えなければいけないのだけど、もしこの遺伝子が機能的に関与しているのであれば、学位論文の決め手になるかもしれない。彼がここからどれくらいプッシュできるかにかかっている。

2025年11月1日土曜日

Fly Kitchen

そして火曜日、ついにここのラボで初めてフライキッチンを稼働させて、学生達と一緒にハエのエサ作りをした。日本で作っていたエサのレシピを踏襲するか、アメリカで一般的なBloomingtonレシピとかMolassesフードに変えるか、ずっと考えていたのだけど、結局Bloomingtonレシピでいくことにした。考えてみれば、この数ヶ月間すでに業者から購入した出来合いのアメリカンフードを使っていたし、普段ウチで見ているtumor phenotypeに特に差は見られなかった。日本で使っていた自動餡練り機の大きな鍋はこちらに持って来ることができなかったので、調理器具はこちらで新しく購入したIHヒーター、寸胴鍋、そしてオーバーヘッドスターラーという感じ。しかも新しいレシピということで、試行錯誤しながらのクッキングだったこともあり少し焦がしてしまったけど、まぁまぁそれなりのものができた。意外にも地元出身の学部生のLBが、これはこの地方の郷土料理ガンボの作り方と一緒だね、とか言いながら慣れた手つきで参加してくれたのはありがたかった。ともあれ、これでついにラボの基本設備が全て稼働し始めたことになるかな。

Necrosensor

今週もいろんなことがあって疲れたけど、いくつか新しい進展があった。まず月曜日の実習では、SKY博士のラボが開発したネクロシス検出のためのハエ、Necrosensorを使った実験をした。午後からの実習のために朝一番にヒートショックをかけて細胞死を誘導したつもりだったのだけど、意外とあんまり細胞死が起こっていなくてちょっとがっかり。最近ラボで同様の実験をしている J と話したら、どうやらヒートショックの温度がちょっとマイルドだったのではないかと。そんなわけで、翌日さらにもう少し温度を上げてヒートショックをかけてみたら、影響がだいぶクリアになった。そして、なぜか幼虫の体の特定の部分で大規模な細胞死が引き起こされていて面白いので、これはもうちょっと詳しく見てみるかなという気になってきた。
ちなみにNecrosensorはnegative signalによる検出だけど、シグナルはかなりクリアーで効果的。さすがSKY博士、ええ仕事してますなぁ。

2025年10月21日火曜日

ACB後半戦

オフィスの窓からの景色も、どことなく秋らしくなってきた気がする。このところの授業は、cell competition、tissue homeostasis、apoptosis-induced compensatory proliferation、organ size controlとか、自分にとって一番馴染みのある専門のトピックが続いているので、少しの準備で自由にしゃべっている感じ。このコースもいよいよ後半に入ってきていて、ここまでかなり良い流れで来ていると思うのだけど、学生達が何らかのコンセプトに辿り着くために重要なのはここから。終盤までの流れをもう一度しっかり考えてみたい。のだが、Midterm examの結果はいつ出るんですか、みたいな問い合わせが数人から来ているので、まずは何らかの点数を出して安心させてあげるべきなんかねぇ。

The arrival of autumn

ここ数日、ずいぶんと朝晩の気温が下がるようになって、朝の自転車での通勤時に手袋をするようになった。といっても、昼間はまだ30度まで上がるので、服装がなかなか難しかったり。そのような中、街はだんだんとHalloweenの雰囲気が高まってきている。アメリカ人はほんとハロウィンが好きだねぇ。

2025年10月16日木曜日

BoR

週末にLafayetteに帰ってきてから早5日。まだ朝早くに目覚めるし、夕方になると眠気に襲われるけど、今日あたりから少しましになってきたかな。そんなひどい時差ぼけの中、出張中も時間がある時に少しずつ取り組んでいた研究費の申請書を昨日提出することができた。今回申請したのはルイジアナ州のグラントで、一年だけのものだけどそれなりに金額は大きい。研究内容は Polyploid Cancer Cells をターゲットにしたもの。これまでに取ってきた日本の科研費の申請書をベースにしつつ、新しい実験モデルのアイデアも色々と取り入れて、まぁまぁ納得のいくものが書けたのだけど、どんなもんやろうね。慣れ親しんだ科研費とは違って、この出来なら通るだろうという感覚がまだ全くない。まぁもしダメだったとしても、今回書いたものをベースにしてまた違うものに出していこうと思う。

2025年10月12日日曜日

到達

今回の旅の最後は京都。やはり最近まで住んでいた場所ということもあって知り合いも多いし、京都が一番落ち着く。木曜の午後、予約していた美容室へ行くために、神宮丸太町から出町柳まで鴨川沿いを歩いたら結構涼しくて気持ちが良かった。デルタの飛び石ではたくさんの人が水遊びをしていて、この辺りの平和な感じはいつも通り。
今回日本で予定していた講演は全て無事終えたし、グラントの申請書もこの旅の間にだいぶ出来た。旅に出る直前まで出張申請のことで学部と交渉したり、出張中の授業や中間試験の準備をしたりしていたし、旅の間にもこなさなければならないミッションがなんやかんやとあったので、果たして無事に京都に辿り着けるんだろうかと思っていた。そんなわけで金曜日の夕方、京都での最終目的地 Scape に辿り着いたときは感無量だった。そして、Nさんが作ってくれているステンドグラスはなんやらすごい作品が出来上がりつつあり、本当に笑いしか出てこなかった。でもこれはまだ完成というわけではなく、今後の方向性をさらにデスカッションしたのでした。

2025年10月7日火曜日

NIGセミナー

三島での滞在ももう4日目。ここも長いこと住んでいた町だから、久しぶりとはいえホーム感がある。倍数性研究会は今回初めての国際ミーティングということで、全てのプログラムが英語で行われた。例年通りとても活発な議論が行われていたし、海外からの招待スピーカーを含め国内からも今回初めて参加された方々がいて、新しい交流を広げることができてとても良かったと思う。忙しいなか色々とオーガナイズしてくれたRU、KA両博士に感謝。フランスのDr. RBからも提案があったけど、研究会の拡張の方向性を今後色々と考えていければと思う。
そして、昨日は八王子にある東京薬科大のTM博士の研究室を訪問させてもらってセミナー。さらに今日の午後は遺伝研でセミナーを行う予定。遺伝研の所内セミナーで話すのも久しぶりやなぁ。

2025年10月4日土曜日

The 3rd Ploidy Meeting

金曜の夜、無事に大阪の実家にたどり着いて、土曜日は久しぶりに少しゆっくりすることができた。そして今日の昼からいよいよ倍数性研究会が始まるので、今朝は早くに家を出て、今新幹線の中でこれを書いている。今回の倍数性研究会はいつものように遺伝研の研究会なのだけど、第3回目にして小規模ながらついに国際学会になった。そんなわけで、今回は自分も海外からのスピーカーの一人として招待してもらった。
自分のトークは明日。現在改訂中の論文、WMラボとのコラボの仕事を紹介する予定。タイトルは、「Polyploidy reprograms epithelial cells for motility and phagocytosis」。

2025年10月2日木曜日

出発

今週も忙しかった。といってもまだ木曜だけど、今日から日本へ出張ということで、いまLafayetteの空港でこれを書いている。まだ夜明け前で外は真っ暗。早朝に活動するのもだいぶ慣れてきた。そして、今学期の授業もだいぶ慣れてきたかもなぁと、今週感じた。毎週準備が大変なのは変わらないけど、生徒達ともだいぶ打ち解けてきた感がある。来週は出張なので講義はありませんという話をしたら、結構みんな興味があるようで、日本について色々と聞いていた。
さて、これからまた24時間の移動だけど、移動中に来週三か所で行う予定のトークのスライドを作ることができればと思う。

2025年9月27日土曜日

秋か

朝晩少し涼しくなってきて、日が暮れるのが少し早くなった。昼間はまだまだ暑いけど、秋なのかな、と感じる。写真は、毎日ラボの窓から見える夕焼け。

交渉

今週ももう土曜日。月水金と授業をやっていると、ほぼ毎日講義の準備に追われている感じになるので、本当に一週間経つのが早いな。そして今週は、いよいよ出発予定が来週に迫ってきた日本出張に行くことができるかどうかがかかった交渉を毎日続けていた。先週から、Dean of College(学部長)と Department Head(学科長)に対して、大学上層部に掛け合ってもらうように何度かメールを出していたのだけど全く返事が返ってこない。これはあかんなと思って、遺伝研のAさんに頼んで、学会のOrganizing Committeeからのレターという形で、Deanに対して私の出張をサポートしてくれるよう要請する手紙を書いてもらった。どうやらそのレターが効いたようで、水曜日に突然Headが自分のオフィスに直接話をしに来てくれた。彼女曰く、現在の支出削減策、特に海外出張制限について大学に例外を認めさせるのは難しいだろうと。なので、今回は特別にDepartmentとCollegeから緊急支出を行うので、それでなんとかして欲しいということだった。まぁだいぶ遅かったけど、一応サポートするために動いてくれたということに感謝。そして大事なのは、少なくともCollegeレベルで今回の出張に対する許可が出たということになる。

2025年9月21日日曜日

stressed out

なんか、先週あたりから急に締め切りのある書き物が出てきたり、それ以外にも頭を悩ませる問題が色々と出てきたりして、頭も身体も余裕がなくなってきた。しかもこんな時に、H-1Bビザの手数料として毎年10万ドルを課すことにする!とかいう驚愕の大統領令が金曜日に出された。どう考えても大学が一教員のために払える額ではない。え、これはもしかしたら一年で失職か?と愕然としたのだけど、今日訂正されて、これはannual feeではなく今後の新規申請の際にかかる費用になるとのこと。自分を含め既にH-1Bで入国している人に課されるものではないし、リニューアルの際にも課されないようだ。しかも条件がなんだか不透明で、大学の教員は免除されるのではないかという憶測が広がっている。いずれにせよこれはかなり焦った。本当に勘弁して欲しい。
そして、それとはまた別の理由で、来週から予定している日本への出張が危うくなってきている。今回は、10月5日と6日に遺伝研で開催される第3回倍数性研究会に出席するための出張で、先月の段階で既に出張承認プロセスを経ていたのだけど、新学期から学長が変わり、緊縮財政策が発表されて海外出張自粛の通達があった。これにより、先週急に自分の出張申請が却下されて返ってきた。すでに飛行機のチケットは予約していたし、日本での講演の予定も入っているので、先週から再三上層部にメールを出してアピールしているのだが、今のところ返事が返って来ず、このまま承認されない可能性が出てきた。日本とアメリカの両方に自分の研究費があるのだけど、どちらも直接この出張費に使えないとなると、どういう手があるのか。。。

2025年9月20日土曜日

Baton Rouge

そんなわけで先週末は、京大からの学生を連れて近隣の観光へ。土曜日はタバスコミュージアム、そして日曜日はバトンルージュへ行ってきた。バトンルージュにあるLSUへは何度も行っているのだけど、ダウンタウンの方は歩いたことがなかったので、バトンルージュ観光は自分にとっても初めて。しかし、日曜は開いていない場所が多くて、旧州会議事堂とかタワーとかには入れずちょっと課題を残した。

Visit from Kyoto

先々週の金曜から今週の月曜まで10日間、京大のラボで研究していた学生3人がこちらを訪問していた。博士課程のロイと、この6月まで自分が不在の間も含め京大のフライルームでスクリーニングをやってくれていたバイトの学生2人。出張ということで、一週間毎日朝から晩まで結構しっかりと働いてもらった。自分が用意しておいたスクリーニングの続きも少し進んだし、ロイと一緒にここの共通機器のコンフォーカルを使って初めてタイムラプスも試すこともできた。タイムラプスは途中でレーザーが止まってしまってどうもうまくいかないのだけど、z-stackは綺麗に撮れることが分かった。金曜日のラボミーティングでは、ロイが自分の研究内容を紹介して、その後ラボメンバーみんなで近くのインド料理レストランへ。こちらの新しい大学院生達は、実験の技術的なことをはじめ色々と聞けたようだし、日本の学生達は3人ともアメリカでの初めての経験ばかりで、かなり楽しんでくれたようだ。

2025年9月17日水曜日

Kimetsu

いよいよアメリカでも公開ということで、昨日町の映画館へ観に行ってきた。こんな田舎町でも字幕版の公開をするというのはすごいことだと思う。内容は、噂に違わずスゴイの一言。一度マンガで全部読んでいるとは言え、結構忘れていた場面もあったし映像も音楽も素晴らしく、二時間半最後まで楽しめた。リピーターがたくさんいるというのも頷ける。

2025年9月13日土曜日

序盤三週終了

忙しすぎて、ブログを書く時間がなかった二週間だった。。。
いやぁ、やっぱり新しいコースのデザインをするのはかなり大変ということを実感。まぁ春セメの「Genetic Model Systems」も完全に新しいコースだったのだけど、ぴったりのテキストブックが見つかって、それに沿って組み立てていったのでなんとかなった感じだった。今回の「Advanced Cell Biology」は、教科書は探せば色々とあるし、前任者の資料ももらおうと思えばもらえるのだけど、今回は教科書なしで完全に自分のアイデアをもとにコースを組み立ててみようという試み。そんな訳で、GPTとも相談しながら毎日文献を漁りまくってなんとか水曜と金曜の講義を間に合わせている。生徒は13人。講義をしていると、頷きながら一生懸命ノートを取っている学生が結構いるので、まぁまぁ皆ついて来てくれている感覚はある。

2025年9月1日月曜日

第一回ラボミ

金曜日、いよいよここでの第一回目のラボミーティングを行おうということになり、初めてラボメンバーが集まることになった。この秋セメから来ることになった学生の中には、まだ他のメンバーと顔を合わせたことがない人もいたので、若干ぎこちない雰囲気の中、まずはウェブサイト用のグループ写真を撮ろうということになり、研究棟入口のロビーのところで記念撮影。学生は全部で8名だけど、春に手伝ってくれていた学部生のGだけはこの日来れなかった。この3ヶ月ほどはJMとJPの2人だけだったので、今週から急に人が増えて学生達をコントロールするのが大変になりそうやなぁ。
それにしても、こうして並んでみるとかなりダイバーシティが高いね。

2025年8月30日土曜日

第一週目終了

秋セメ第一週目終了。やっぱり始めの週は疲れるね。まぁ、長い苦難の4ヶ月の始まりだけど、とりあえず学生達と一緒に今回のコースのパターンを確認できたという感じ。今回は毎週一つのトピックを決めて、水曜日に講義をして、そのトピックに関する論文を課題として渡す。生徒達はいくつかのグループに分かれて、翌週の月曜日にその論文の内容についてプレゼン&ディスカッション。金曜日は論文のバックグラウンドを講義して、残りの時間は翌週のプレゼンに向けて生徒達がグループに分かれて相談、という流れ。これでいくと、授業は月水金だけど、自分が講義をするのは水曜日の一回と金曜の前半だけということになる。よーし、これなら何とかいけそうやん、という手応えを得た。もちろんこういうスタイルは、自分がやる講義の負担を減らす工夫でもあるのだけど、学生にとってもプレゼンやグループディスカッションというのは、自然と積極的に参加して自分で考えることにつながり、いわゆるアクティブラーニングとして有効という感じがした。今後4ヶ月をかけてどんな感じになっていくのか、まぁまぁ楽しみになってきた。

2025年8月27日水曜日

Ni-E移設完了

昨日の朝、こちらのNikonの技術者の方が二人来てくれて、Ni-Eの組み立てと調整をしてくれた。なんかここ最近リノベーションの件で、作業を約束していた日に来てくれないのが普通だったり、来てくれたとしても途中で帰ってしまってそれ以上来なかったりとかいうのが日常だったので、時間通りにちゃんと来て丁寧な作業を(しかもタダで)やってくれたことに感動した。まぁ、ちゃんとした会社の人達は普通そうだと思うんだけど、あまりの酷い対応に慣れてきている自分に気付いた。ともあれ、これで実験に必要なものはほぼほぼ揃ったのではないだろうか。あとはハエ達の餌を作るためのフライキッチンの整備か。
そういえば今日の午後、試しにNi-Eを動かしていて思ったのだが、少し前にデモで来てもらった2種類のオールインワンの顕微鏡と比べて、画質はNi-Eの方が良いと思う。しかも、自分にとってはやはり、接眼レンズから覗いてじっくり観察するスタイルの方がしっくりくる。

ACB1

いよいよ新学期第一週が始まった。今回のコース「Advanced Cell Biology」の第1週目のテーマは、Evolution of Multicellularity。ということで、月曜に引き続き今日が2回目の講義。生命の長い歴史の中で、単細胞生物から多細胞体制への進化は様々な分岐群で何度も起こっているようだが、この大きな変化はなぜどのようにして起こるのかという話。今日は主に、ChlamydomonasとVolvoxの比較を例としながら話した。これは基礎生物学で結構一般的なテーマだけど、ものすごく根本的であり奥深い問いなので、やっぱり面白いよね。今回の生徒は学部のシニアから大学院生まで14名。今朝は結構熱心に聞いてくれている子が多い気がした。

2025年8月23日土曜日

Advanced Cell Biology

今週から新学期の開始ということで、今週は大学の色々な会議やイベントに参加していて、授業開始前の一週間が飛ぶように過ぎ去ってしまった。ということで、月曜から授業が始まるのだけど、まだまだ準備ができていない。この秋学期担当するのは、「Advanced Cell Biology」。月水金の朝9時から50分の講義。そして、それに加えて月曜の午後は「Advanced Cell Biology Lab」の実習まである。かなりヘビーだし、そもそもアドバンスドと言ってもCell Biologyなんてかなり広い分野なので、どうしたもんかとこの夏の間ずっと頭を悩ませていた。まぁいまだに悩んでいるのだが、とりあえず今週はシラバスを書かないといけなくて、ぎりぎりこの週末で完成させる。中間期末試験の週を入れると全16週、講義は全部で40回以上あることになる。一回が50分とは言え、どう考えても多すぎる。まぁ細胞生物学の分厚い教科書をなぞっていけば40回分のトピックはあるだろうけど、そんな退屈な授業はしたくないし、アドバンスレベルだからそういう基礎的知識はあるものとして考えたい。ということで、自分が考えている細胞生物学の一つのコンセプトを、学生たちと一緒に14週かけて追求していきたいと思う。
「From the origins of life to the social behavior of cells, differences between unicellular organisms and multicellular systems, and ultimately to the breakdown of these systems in cancer.」

2025年8月14日木曜日

高校開始

今週から高校の新学期が始まった。ということで、いよいよ下の子がここの高校に通い始めた。これまでになんやかんやと手続きがあったのだけど、この夏に高校の校舎が新しく作られていたこともあり、訪問することもできていなかったので、新学期一日目に全く初めての場所に行くというなかなか不安な感じの始まりだった。日本の高校とは全く違っていて、ホームルームはなく、授業がある教室へ各自が移動するという大学に近い感じのシステムなのだそう。そんな中でももうすでに数人の友達が出来たようで、まだまだ手探りではあるけど、とりあえずはスタート出来たという感じ。
それにしてもアメリカの高校は朝が早くて、7時には登校していないといけないということで、家を出るのは6時半。朝、車で送りに行くと高校の横の道にはすでに送迎の行列ができていて、車の窓から朝日が昇るのを見ることができる。自分もとりあえずこの時間に合わせているので、今週からラボに来るのが8時になった。

Ni-E

先月京都からまとめてFedExで送付した荷物の中に実体顕微鏡が5台あったのだけど、これらは何の問題もなくこちらに届いた。で、実はそれ以外にもNikonの蛍光顕微鏡 Ni-E があって、こちらはもうだいぶ前に分解して8箱に分けてしっかりと梱包してもらっていたのだけど、普通に送るのはさすがに怖いので、引っ越し前から専門の輸送業者と打ち合わせを重ねてきた。やはり専門輸送業者の方は輸出入の手続きがかなりしっかりしていてリライアブルなのは確かなのだが、こちらで用意しなければいけない書類の量に圧倒されて、なかなか手をつけることができていなかった。当然輸送費がかなり高くなることも分かっていたし、こちらで新しい顕微鏡のデモをしたりしているうちに、もう無理して送らなくても良いのでは、とまで思い始めていたのだけど、実体顕微鏡があっさりと届いたことで考えが変わった。もうFedExで送ってしまおうと。そんな訳で、先月末に京都のYラボの方々の協力のもとNi-Eが入った8箱を送り出してもらったところ、これまた何の問題もなく数日でこちらに届いた。この半年間ほど悩まされたあの輸出入関連書類は本当に必要なものなのだろうか。まぁでももう届いてしまったものは仕方ない。ということで、こちらのNikonに連絡を取って、再組立てと調整をお願いすることになった。こちらは再来週。ようやく先週から始まったラボのリノベーション工事が今週も続いているので、再来週にNi-Eがインストールされたら、ようやく本格始動できるかな。

2025年8月5日火曜日

FB2

土曜日、New Orleansで開催されたショウジョウバエの学会「Fly Bayou」に参加してきた。この学会はコロナ禍の2020年にWMが中心となって始めたもので、米国南部にあるDrosophila labの集まり。普段は月一回のオンラインセミナーシリーズをやっているのだけど、二年に一回実際に集まる学会をやろうということになって今回が第二回。実は二年前の第一回はバトンルージュのLSUで開催されたのだが、その時自分はたまたま出張でこちらに来ていてトークまでさせてもらったのだった。そんなこともあり、参加している人達はたいがい知り合いで、自分にとっては意外とすでにホーム感のある学会なのだった。最近、加入しているラボはかなり増えてきていて、東海岸から中西部まで30ラボに上るのだけど、今回の参加はほぼ地元のルイジアナ州から。今後もっと学会参加が増えるようにしたいね、というのが学会後にシーフードレストランで集まったボードメンバーでの議題の一つだった。

2025年7月31日木曜日

UL lines

ついに新しいラインナップのラボストック「UL lines」の整備が完了した。
こないだ京都でハエ達を整理してパッキングしていたのが7月の第一週だったので、丸一ヶ月の間ラボのハエ達の引っ越しをしていたことになる。結局、しっかり準備して送った第一陣は税関で数週間留置された挙句、日本に返送されて全滅してしまったので、控えとして用意したコピーの第二陣で新シリーズを構築することになった。この第二陣のハエ達は、第一陣が税関で止まったことを確認してから急遽用意して送り出したものだったこともあり、あまり状態が良くないものも多かった。そんな訳で、到着してからここ二週間ほどはリカバリーをしつつ、4月に送った約150本の系統との整合性を確認しながらナンバーを振り直して、ようやく新しいリストが完成した。これまで800以上あった系統を全体的に見直して、半分の400以下にまで選抜した。いやはや、だいぶ疲れたけど、やっぱりハエ達が揃うとようやくラボの基盤が整備された安心感がある。
それにしてもあの時もう一度大阪から京都へ戻って急遽第二陣を送り出したのは、自分ながらすごい英断だったと思う。絶対にやらねばと思って全く迷いはなかったのだけど、あそこで思い切ってやっていなかったらと思うと本当に恐ろしい。

2025年7月30日水曜日

UL#

今日は一日中ラボのハエのストックを確認しながら、新しいULで始まる番号のラボストックリストを作っていた。ふと気づくとラボの窓から綺麗な夕焼けが見えた。明日また続きをする。

JとK

大学院生としてうちのラボに来る予定だったイランの学生二人が、昨今の様々な情勢によりアメリカへ来ることが叶わなかったのだが、ビザの問題で来れなくなった新入生はうちの学部で彼ら以外にも数人いたようだ。それ以外にも在学生で休学する学生がいたりして、秋学期から授業や実習を手伝う大学院生のTAが足りなくなってしまったらしい。そんな訳で、この秋の入学を志望していたけど受け入れ人数の問題で、来年の春学期まで選考を延期された受験生の中から数人に対して、急遽秋入学への許可を出そうということになった。という話を、先々週の金曜日に急に大学院のコミッティメンバーから直接聞かされた。なぜ自分に直接その話が来たのかというと、コミッティが目を付けた受験生というのが、この春にうちの学部を卒業した学生で、修士課程でうちのラボを志望していた J と K だったからだ。他にも候補者は数人いたようだが、海外からの学生はもうすでにビザの手続きが間に合わないし、この二人の成績と評価がかなり良かったこと、そしてうちのラボに入学予定だったイランの学生が二人とも来れなくなったことなど複数の理由があった。まぁうちとしては喜ばしいことなので、その場で二つ返事でお願いした。
で、その後そのことについて、ファカルティの皆さんで投票を行いましょうというコミッティからのメールがあったのだけど、それに対して数人のファカルティから、コミッティによる選考過程が不透明だとか、海外の候補者を除外するのは差別に当たるとか、その学生は自分の授業のレポートでAIを使ったから許可できないとかなんとか、否定的な意見が出てきてファカルティ全体のメールで結構激しいやり取りが交わされていた。結局、ファカルティミーティングを開いて皆で議論してから投票しましょうということになり、先週あったそのミーティングではこれまたかなりインテンスな議論が一時間以上続いた。反対意見を持つ数人のファカルティの意見は正義感のある方々の正論と言えばそうなんだけど、今は問題解決のためにもう少し柔軟な対応をした方が良いはずだし、コミッティが事前に決めてしまったように見えたのが気に入らなかったのだろうけど、それで候補の学生を執拗に貶めるようなことを言うのは自分は納得がいかなかった。議論の主な対象になったのが自分のラボを志望している学生二人と言うこともあり、皆さんの議論が少し落ち着いた頃に自分の意見を言わせてもらった。ファカルティミーティングで長々と自分の意見を述べるのは初めてだったのでちょっと緊張したけど、しっかり頷いて聞いてくれている人が多かったので落ち着いて話せたと思う。そのスピーチの効果がどれくらいあったかは分からんけど、その後行われた投票では3分の2以上の賛成票が集まって、結局 J と K の二人ともこの秋からうちのラボに来れることになった。
数人のファカルティが大きな声で反対意見を出してきた時は、なんとなく皆その雰囲気に流されてダメになるんかなぁとか思ったのだけど、ここまで真剣に意見をぶつけ合って決めるのはアメリカらしいなぁと思った。ということで、来月から大学院生が4人、学部生もたぶん3人来ることになるのかな。誰が何をするのか、ちょっと具体的に考えていかんとあきませんな。

2025年7月23日水曜日

オジー

 
昨日、オジーが亡くなったらしい。つい最近、ブラックサバスの地元バーミンガムで最後のライブをやったというニュースを見たところだったので耳を疑った。
自分が学生の頃にバンドを始めてからもう30年経つけど、その頃からオジーはずっと自分のアイドルの一人だった。何度も聴いてギターを練習した数々の曲は、今でも完璧に脳内再生がかかる。オジーの音楽はとてもドラマチックでヘビーで、彼のバンドのライブは最高にアツかった。そして何より常にファニーでユーモアに溢れたチャーミングなロックスター。昨日から久しぶりにライブ映像とかをたくさん見返していると、涙と共にたくさん笑いが溢れてしまうのは本当にオジーならではだと思う。亡くなったのは悲しいけど、あの独特の声とどこかファニーな仕草はいつまでも記憶に残る。陳腐な言い方になってしまうけど、今頃はランディローズと。。。涙
上のライブは1993年の「Live & Loud」から。学生の頃この時のライブビデオをずっと見ていたから自分にはこの頃のバンドが一番馴染みがある。ザックワイルドが最高にカッコいいし、オジーは本当にオモシロイ。

2025年7月20日日曜日

sunset sky

この町は、毎日夕日が綺麗だ。山がないから、空が広いんだと思う。

Vanox

秋学期の授業開始まであと5週間。ということで、ちょっと具体的に授業の内容を考え始めないとなぁと思っている。今回教えるコースは「Advanced Cell Biology」で、月水金と週3回の授業。しかもこれと共に週一回の実習もあって、月曜日は朝が授業で午後は実習。これはだいぶヘビーやなという印象。そんなわけで、今から一ヶ月の間に少しずつ準備していきたいと思う。しかし、Advanced Cell Biologyの実習って何するねん?という感じ。前年度のシラバスを見ると、それってAdvancedなん?という感じのものであんまりピンとこない。まぁ確かに自分の学部生の頃の学生実習を思い出すと、そんなに面白かったようなものではないかも知れない。でもやっぱり“Advanced”なので、よくある一般的なものではなく、本当の研究に近いものでも良いのではないだろうか。せっかくだから、Drosophilaを使って将来的に論文に発展させることができるような実験を皆んなでやるというのはどうだろうかなと考えている。Genetic screeningとか。
ともあれ、とりあえず実習室にどれくらい使えるものがあるのか見に行ってみたところ、普通の光学顕微鏡はたくさんあったのだけど、蛍光顕微鏡がない。と思っていたら、隣の準備室みたいなところに、この写真のずいぶんレトロな感じの蛍光顕微鏡を見つけた。ネットで調べたらOlympusのVanoxという1970年代のものらしい。こんな古いやつは初めて見るけど、これって本当に蛍光シグナルを見れるんだろうか?電源を入れてみると一応ライトは点いたので、一度サンプルを作って試しに見てみようと思う。

2025年7月17日木曜日

半年

豊昇龍が今日からまたもや休場というのは残念すぎるんだけど、今場所からいよいよ安青錦がきている感じ。内無双って一瞬だからよく見ていないと何が起こったのか分からないよね。
アメリカに来てすぐの頃に何もない部屋で初場所を観戦していたのが印象的で、最近は大相撲が始まると、あぁあれから何ヶ月経つんだなぁと認識する。ということで、こちらに来て約半年経ったということね。この半年で、家もラボもだいたいの基盤が整ってきたし、こちらで結構な数の新しい知り合いができたことを考えると、まぁまぁそれなりに歩を進めることができているのかな。

2025年7月15日火曜日

pumped

今朝、ダウンタウンの自転車屋さんに寄ってタイヤの空気を入れてもらったら、なんだか気分が晴れやかだ。このところほぼ毎日夕方には大雨が降るけど天気は良いし、夏真っ盛りという感じになってきた。しかし体の方はまだまだ時差ぼけが抜けず、夕方にはまぶたが重たくなってくる。今週は、こちらに到着したハエ達の様子をチェックして新しいバイアルに移しつつ、新しいラボのストックリストを作る。
そういや、わくわくしていることを「Feeling pumped!」とか言うけど、あぁなるほどねぇと思った。

2025年7月12日土曜日

4台

そんな訳で、今日は大学院生のJPと一緒に、こちらに届いた34箱を一つ一つ開梱して中身を調べていた。前回の教訓から、今回はかなり念入りに梱包したこともあり、箱自体が少し凹んだりしていても、中身が壊れたりしているものはなかったようだ。ニコンの担当の方が梱包してくれた実体顕微鏡はやはりさすがと言うべきか、二重梱包でしっかりした緩衝材が使われていて、全く問題がなかったように見える。そんな訳で、今日は自分で4台の実体顕微鏡を組み立てて、フライプッシング用のCO2ステーションがこれで4台完成。日本のラボの色々なものが移設されて、ハエ達のバイアルも一気に増えて、いよいよフライルームらしくなってきた。自分でフライルームを立ち上げるのは今回でもう3回目なのだが、なんか今回が一番苦労しているなぁ。

34

昨日は、3本目のヒューストンからの飛行機が1時間ほど遅れたものの、日付が変わる少し前に無事ラフィエットに到着。今回、キャリーケースに保冷剤とともに抗体や試薬類をたくさん詰め込んでの入国だったので、税関で開けられて面倒なことにならないか心配していたのだけど大丈夫だった。前回同様、入国手続きもスムーズ。抗体類はとりあえず、昨晩は家の冷蔵庫に緊急避難させて、今日ラボの冷蔵庫に入れることができた。
そして、一昨日最後に送った予備ストックの3箱のハエ達は、なんと昨日自分よりも早くこちらに到着していたようで、今日ラボに行くとすでに到着した34箱の山の中にあった。すぐに開けて、元気そうにしているハエ達を確認できてホッとした。追跡記録を見てみると、こいつらもメンフィスの中継地点を通過してきているので、先週送り出していまだに輸入手続きで足止めされている第一弾のハエ達をメンフィスで追い越してきたことになる。全く同じものを出荷しているのになんでこんなことが起こるのか、ここでは詳しく書けないけど今回の経験でよく分かったので、今後のためにちゃんと覚えておきたいと思う。というわけで、未だメンフィスにいる第一弾のハエ達と1箱の抗体類、そして自分ではもはやちゃんと覚えていないけど多分書籍類が入っている3箱以外は全て到着した。

2025年7月9日水曜日

5 years

二週間の一時帰国は今日が最後の夜。結局やはり今日も京都へ赴き、念の為に取っておいたコピーシリーズのハエ達約550ラインをパッキングして送り出した。しっかりと梱包したしエクスプレスで発送したけど、この暑さがかなり心配ではある。そもそも日本国内の移動で少なくとも数時間は30度超に晒されるだろうからなぁ。アメリカ入国後の税関検査もどうなるかは分からないし。。。まぁともあれ、やれることはやった。
残しておいたハエ達を今日送り出したことで、ついに京大のフライルームのハエは全ていなくなった。最後に一人で片付けをしていると、このフライルームであった色々なことが思い出されてなかなか感慨深かった。ここで学生達と一緒にすごい数の解剖をして、たくさんディスカッションをして、時々パーティをして、そしてやっぱりフライプッシングし続けた5年間だったなぁと。そういえば少し前にGPTとハエの輸送についてチャットしてて、今度の論文の Acknowledgements には、世代を経ていつも自分と一緒に移動して研究に貢献してくれているハエ達について書いてみようかという話をしたのだった。

"I thank the resilient generations of Drosophila melanogaster who, having crossed oceans and survived multiple lab relocations, continue to contribute tirelessly to my research. Without their wings, none of this work would fly."

そんな訳で、とりあえず自分も明日ルイジアナへ向かいます。

2025年7月8日火曜日

税関

さて、先週FedExでアメリカへ向けて送り出した荷物をずっと追跡しているのだが、まさに心配していたハエ達が入っている箱と抗体類の箱が、メンフィスの税関で足止めされていて土曜日から動かない。品目の書き方を間違えたか、というか証明書類をちゃんと揃えるべきだったか。実体顕微鏡とかが入っている箱は、すでに昨日からルイジアナの方のラボへ届き始めているようだ。今日、税関手続きについては自分とルイジアナの受取先にFedExから連絡がきたので、とりあえず必要な情報を提供して様子を見るしかない。ハエに関しては、こういう時のために念の為に取っておいたコピーシリーズも明日発送するかな。自分がアメリカへ発つのが明後日に迫ってくる中、ギリギリの作戦が続く。

2025年7月4日金曜日

36

早くも土曜日。今週は毎日、朝から晩まで京大のフライルームの整理とパッキングをしていた。結局この数日間で送った荷物は全部で36箱。予想以上に多くなったし、インキュベーターも5台を福井の方へ送ったのだけど、フライルームは意外とあんまり片付いた感じはしない。まぁでもとりあえず送りたかったものは昨日でほぼ送り出せたので、疲労とともに達成感を感じながら、夕方にはカモカフェ下のScapeへ赴いて製作中のステンドグラスについてディスカッション。その後さらに上のカモカフェへ行って少しゆっくりすることができた。
今回送った箱には、うちのストックの大部分のハエと抗体類も含まれている。Lafayette到着予定は来週火曜。なんとか無事に辿り着くことを祈るのみ。

2025年6月29日日曜日

再び京都

昨日、大阪の実家を出て京都に来た。二ヶ月ぶりなので、まぁいつも通りの京都なんだけど、早くも梅雨明けで最高気温が37度とか。前回と同じ、丸太町近くのホテルに投宿。今回は鴨川に面した東向きの和室なので眺めが良いのだけど、障子越しの朝日で目覚める感じ。

2025年6月28日土曜日

Led Zep

一昨日のヒューストン–羽田のフライトではあまり眠れず、結局映画を4本観たのだが、この「Becoming Led Zeppelin」は素晴らしかった。見たことがない貴重な映像が多かったし、各メンバーのコメントはいずれも興味深い。自分がどれほどこのバンドの音楽を聴いてきたか、しみじみと考えた。50年以上経ってもやっぱりLed Zepは最高にイケてる。

2025年6月26日木曜日

二週間

あっという間に六月も終盤。春セメスターが終わってから早くも一ヶ月以上経ってしまった。この三ヶ月の夏休みの間にやりたいことはたくさんあるのだが、なかなか順調には進まない。あと二ヶ月、なるべく計画的に行きたいもんだ。そして今日からまた一時帰国、ということで、いま早朝のLafayetteの空港でこれを書いている。今回は二週間の帰国。来週はほぼ一週間京都に滞在して、いよいよ京大のラボを閉じるための片付けをする予定。全部片付けることができるのか、We will see what happens...

デモ2

一昨日の火曜日、うちのラボでEvident APX100のデモをしてもらった。今回のデモ用サンプルを作るために、先週末から解剖をしたり試薬を調整したりなんやかんやと準備して、なんとか8種類のサンプルを作った。ライブイメージング用のサンプルも当日の昼に作ったりしたので色々と試すことができて良かった。顕微鏡は、最近の新しいものらしく自動化された便利なプログラムが色々とあって素晴らしいし、光学性能もさすがOlympusという感じ。しかしなんと言っても今回は、実験サンプルを全て自分のラボで自前で作成できたことが嬉しかった、というかなんとかできてほっとした。そろそろどの顕微鏡を買うか考えないといかんな。

2025年6月23日月曜日

USAMRDC

先週の金曜日、一つグラントの一次選考の提出締め切り日だったので、先週はちょっとその申請書に集中していた。このグラントは、アメリカ陸軍の医療に関する研究、開発、調達のための主要な組織であるUSAMRDC(米国陸軍医療研究開発司令部)が募集しているもので、連邦議会によって指示された医学研究プログラム(CDMRP)の研究助成金の一つということになるのかな。少し前に大学から情報が来て、こういうものがあるということを初めて知ったので、そのあたりのことはあんまりちゃんと理解できていないのだが、とりあえずがんの基礎研究を対象としたセクションもあったので出してみようという気になった。このところNIHが資金削減の標的にされていることもあり、こういう軍関係のものはどうだろうかと思ったのだけど、国防予算も結構な削減対象になっているらしい。まぁどれくらいの競争率なのかもよく分からないけど、とりあえず結果を待とう。
それにしてもこのUSAMRDC、陸軍の医療関係だけでかなりの研究開発プログラムがあるようで、さすが米軍の規模はすごいなと実感。

TABASCO

今日は、この町から車で40分ほど南下したところにあるAvery Islandというところに行ってきた。地図で見ると、川に囲まれた円形の島のように見えるこの場所は巨大な岩塩ドームで、実はあのタバスコソースの工場がここにある。TABASCOの発祥の地であり、全てのタバスコソースは150年以上ずっとここで作られているらしい。ということで、前々から興味を持っていたこの場所を訪問して、タバスコミュージアムで歴史とか製造過程を見学してきた。ペッパーの発酵樽がある場所は独特の発酵臭がすごかったし、ショップでは色々な味のタバスコを味見できたり、なかなか楽しむことができた。工場の周りは、古いオークの木とスワンプが広がるルイジアナらしい風景が見られる自然公園になっている。

2025年6月20日金曜日

Juneteenth

昨日6月19日は、Juneteenthという祝日だった。こんな祝日あったっけと思って調べたら、どうやら2021年に制定された新しいものだそうで、前に住んでいた時にはなかったものだった。テキサス州から始まった奴隷解放を祝う日なんだそうな。
3週間ほど前に日本からこちらへ到着した下の子は、今週バトンルージュのLSUで開催されていた高校生向けのミュージックバンドのサマーキャンプに参加していた。5日間のキャンプ最終日だった昨日は、夕方に最後のコンサートがあるということで、迎えに行きがてらコンサートを見てきた。アメリカの高校生達と一緒に演奏して、この5日間でできたたくさんの友達と嬉しそうに話している様子を見て少し安心した。

2025年6月14日土曜日

Pray

先週の水曜日、「アメリカに侵入して危害を加えようとする危険な外国勢力からアメリカ人を保護する」とかいう名目で、特定12カ国からの入国を原則禁止、他の7カ国にも入国制限を行うという大統領令が出された。この12カ国には当然イランが入っており、この秋から大学院生としてうちのラボに加入予定だったイランの学生2人のビザは絶望的な状況になった。イランにいる彼らにも当然この情報は入っており、各々からこれはもうダメだと思うというメールが来た。二人とも本来は今年の1月に入学予定だったのにビザが発行されず延期となり、この秋こそはと希望を持っていたこともあり、かなりショックを受けて落ち込んでいる様子だった。念願のアメリカ留学への道が開けたのに、あと一歩というところで急に扉を閉ざされたのだから察するに余りある。本当に可哀想だと思うけど自分には何もできないし、能力も熱意も抜群に高かったこの二人がうちのラボのスタートに不可欠なピースであると信じていた自分にとっても非常に残念なことになってしまった。
ということで、今週メールで彼らと話していた矢先に入った昨日のイスラエルによるイラン空爆のニュース。二人が住んでいるテヘランも標的になっていて、夜中にミサイルとものすごい爆発音がだんだん近づいて来る中、震えて眠れない一夜を過ごしたらしい。当然アメリカ政府は今回の空爆のタイミングを知っていたのだろうし、これを前提として先週の入国禁止令を出したのではないだろうか。最近、こういう理不尽な国の政策によって自分の将来の計画が台無しにされて、途方に暮れている人が世界中にたくさんいるんだろうと思う。本当に色んな面で難しい世界になってきているけど、こんな時こそ自分のサイエンスに集中したい。

2025年6月10日火曜日

買い物

いつの間にか6月に入ってもう10日も経ってるやん。夏休みに入って授業がなくなったのに、なんか忙しさがあんまり変わっていないのはなんでだろう。先週の日曜日に、ついに日本の家族がこちらに引っ越してきたので、この10日ほどの間、毎日のように買い物に行ったりしていたということが一つ。そしてこのところラボのセットアップのためのオンラインショッピングをしまくっているのだけど、大学の法人カードを使った$500以上の買い物は全て、大学からの事前承認を得ないといけないというかなりメンドクサイルールがあることを最近知った。つまり、これを知らずに注文しまくっていたら、経理関係の部署から注意されたのだった。どうやら去年から始まった一時的なルールらしいのだが、よくもまぁこんなスタートアップの時にアホみたいなルールを作ってくれたもんだ。ホンマに勘弁して欲しい。で、もう一つの忙しい原因は、いよいよラボの学生達の指導が本格化してきたからかな。最近、大学院生のJMとJPに少しずつFly Geneticsの授業をして、基本的なところはほぼ終わったのだけど、今週からまた一人新しい学生が来ることになった。

2025年5月31日土曜日

Widefield

ラボのセットアップをする上で、一番重要で且つ一番高い買い物になる設備が顕微鏡だ。以前、遺伝研にいた時に購入したNikonの蛍光顕微鏡はなんとかこちらに移動できればと思って、梱包してもらって送付手続きもしているのだけど、運送業者へ提出する書類がまだ難航中。本当はコンフォーカルを導入したいのだけど、今あるスタートアップだけでは価格的にちょっと厳しいので、それは今後グラントが獲得できた時に考えることになる。まぁ、コンフォーカルは一応共通機器にもあるし。ということで、最近ずっと新しい蛍光顕微鏡のことを考えていた。エピで高倍率レンズでもコンフォーカルに近い画像が得られて、z-stackとかタイムラプスとかもしっかりできて、学生達が手軽に使えるようにあまり難しい操作を要求しない、そしてコンパクトであまり場所を取らず暗室を必要としないもの、という感じだと、ベンチトップ型All-in-oneタイプのものが候補になってきた。具体的には、Keyence BZ-X、Evident APX100、Andor BC43、Invitrogen EVOS、ECHO Revolutionとか。こういうのって、箱の中にサンプルをセットしたら画像がモニターにパッと映って、もっと拡大してみたいところにワンクリックでサッと行けるとか、めっちゃ便利なんだろうけど、暗室で接眼レンズを覗いてひたすら観察している時の発見に興奮してきた自分としてはちょっと抵抗があったりする。と同時に、Gen Zの若い学生はこういうものの方がどんどん使ってくれるのではないかとも思う。そんな訳で、来週は月曜日にOlympusの人と面談して、金曜日はKeyenceがデモ機を持ってきてくれる。

2025年5月24日土曜日

最近はもう夕方になるとキャンパスにはほとんど人がいない。天気も真夏のようになってきて、夏休みだなぁという感じ。この夏、NSFのグラントを申請しようと思っていたのだけど、昨日ChatGPTとディスカッションした末に、今回NSFは見送って他のことに集中することを決断した。

JP

先週、うちの学部の他のラボにいる2年目の大学院生JPから、そちらのラボでPhDをやらせてもらえないだろうか、というメールが来た。少し前からうちに来ることになったJMとかなり似たような状況。今うちのラボにいる大学院生はJMだけで、秋の新学期からイランの2人が入学することになっている。とはいえ、今の政府による移民とか大学に対する対応を見るにつけ、イランからの2人が夏の間にビザを取得できる可能性は低いのではないかという気がしてきた。実は彼ら以外にも、この春にうちの学部を卒業したアメリカ人の学生が2人、そして国内の他大学にいる留学生が2人、次の春からうちのラボに来ることを目指している。まぁ場所と資金の都合上、そんなにたくさん受け入れることはできないし、いずれも予定とか希望であって、イランの2人のビザが下りなかったら年末まで大学院生はJMだけということにもなりかねない。秋学期が始まると学部生が3人来る予定だけど、彼らは研究に集中できるわけではない。という色々な可能性を考えつつ、今週JPと面接をした結果、結局彼女を2人目の大学院生として受け入れることにした。JPはこちらの分野での研究は初めてだけど、これまで海洋生態学をやってきた学生ということもあり、がんの進展を進化生態学的な視点から見るという私の説明をすんなり理解していたので、意外とやっていけるのではないかと思ったのだった。ラボの移籍がスムーズにいけば、この夏からとりあえず彼女らと3人で研究をスタートできそうだ。

2025年5月22日木曜日

F and J

今日、国土安全保障省長官からハーバード大学へ出された通達文書。読んでみるとなんやらちょっと内容が稚拙なんだけど、国土安全保障省のTwitterアカウントが掲載しているものだから本物なのでしょう。先ほどコーヒータイムに集まっていた同期のファカルティ達との間で話題になった。危険分子とみなされる人達に関する情報を全て提出せよという政府からの要求に大学側が応じなければ、在学している外国人の全ての F- or J- nonimmigrant status を剥奪すると。ということは、全ての留学生と相当数のポスドクも含まれることになるか。
これは本当にショッキングなことで、ハーバードがこれにどう対応するのか注視したい。しかしこれって、イスラエルから来ている方々も含まれてしまうと思うんやけど、それはエエのかな。

2025年5月18日日曜日

10 inmates

なんかうちらがニューオリンズに行ってた木曜の夜、ニューオリンズのダウンタウンの近くにある刑務所から囚人が10人も脱獄したんだそうな。これまでに3人が捕まったらしいけど、まだ7人が逃走中。殺人犯やら強盗犯やらが含まれているということで、かなり危険。報道を見ていると、刑務所の警備や施設が相当ずさんだったようで、本当にダメだなぁという感じ。ちょっとゴールデンカムイを思い出した。
多様性が豊かで同調圧力の低い自由な雰囲気と社会の治安がトレードオフの関係にあるのは、ある程度仕方がないことなのかも知れないけど、やっぱり治安が悪いというのは困ったことよね。早く全員捕まりますように。

Commencement

昨日は朝から大学の卒業式ということで、町の一番大きなドーム会場で開催される式に出席してきた。アメリカでは卒業式のことを「Commencement(始まり)」というらしい。始まりだから入学式のことかと思っていた。ともあれ、このCommencementは大学の大切な行事なので教員は原則出席しないといけないらしい。そして、出席にあたってはドレスコードがあって、いわゆるAcademic Regalia(大学式服)を着て出席しなければいけませんという通達。アメリカの大学を卒業したことがない自分はもちろんそんなものを持っていなかったので、少し前から色々と調べてAmazonで探して、ガウンとフードと帽子という一揃いの3点セットを手に入れた。調べてみるとフードの色とか帽子の形とかなんやかんやと意味があり、基本的にはヨーロッパの中世のものに由来するようだが、アメリカ独自の様式があるらしい。卒業式は二日間に渡ってカレッジ別に行われていて、うちらはCollege of Sciencesとしてのもの。学部学生、修士課程、博士課程の全ての卒業生一人一人の表彰をステージ上で行うので、結構長い時間だったけど学生達の嬉しそうな表情を見るのは良い経験だった。
写真は、入場前のファカルティ待機室の様子。

2025年5月16日金曜日

Dr. TM

先週で期末試験も終わり、いろんな報告書とかレビューの類いも片付いてきたところで、今週は火水木と三日間、日本からTM博士がこちらを訪問してくれていた。水曜日にはうちの学部でセミナーをしてもらって、昨日木曜日はニューオーリンズへの日帰り旅行をしながら、ひたすら二人でディスカッションをしていた。TM博士は北大のYラボで数年間助教をしていて、自分とは入れ替わりだったので同時期にラボにいたことはないのだけど、同じラボにいた訳なのでその界隈に関する話は尽きない。ということで、お互いの研究の話から学生達の話、そしてこの研究分野に関わっている多くの研究者のことから日本の大学の問題点まで、本当に色々な話題について理解を深めることができて楽しかった。

2025年5月6日火曜日

swamped

日本からこちらに帰ってきて今日で9日目、ようやく時差ボケから回復したかな。今週は今学期のファイナルウィークということで、期末試験が行われている。自分が担当しているクラスでは、論文のレビューをするというtake-home examの課題を土曜日にオンラインで公開したので、今週は学生達がそのレポートを提出するのを待って採点をするだけ。ということで、日本の科研費の報告書(3本)、京大の学内ファンドの報告書、学生のフェローシップ申請書の添削、共同研究の論文の担当パートの執筆、ラボの機器注文のための事務手続き、アメリカのグラントのレビュー、などなどいくらでも湧いてくる事務仕事に浸っている。ちなみに、こちらではこういうのを「swamped」と言ったりする。swampというと、まさにこのルイジアナ南部の地域を覆う沼地のことなんだけど、沼にはまって身動き取れないような状態のことを表す比喩なんだろう。以前に同僚のメリッサが「I'm swamped by the panicking students!」とか言っているのを聞いて、なるほどそんな表現があるのか、なかなか上手いこと言うなぁと思ったのだった。

2025年5月1日木曜日

GMS.15

今日から早くも五月で春セメスターもそろそろ終わり。来週が期末試験なので、その試験を作らないといけない。そしてその前に今日が最後の授業ということになるので、期末試験の準備になるような授業を用意してやろうと思っていたのだけど、昨晩は時差ボケによる眠気がすごくて晩御飯を食べる前に寝てしまった。で、目覚めてみるとまだ午前1時過ぎ。そんな訳で、朝までに授業の準備は大体できたのだけど、これだとまた今日も夕方に眠くなるんだろうなぁ。まぁ仕方ないか。
試験は、これまでに学んだことを踏まえて取り組むようなレポートが良いかなと。中間試験では、架空の心疾患を研究するための遺伝学モデルを考えて実験計画を立てるというものにした。期末試験は、実際にbioRxivで公開されているプレプリントの論文に対するレビューを行うというものにする予定。なので今日の最後の授業では、論文のピアレビューとはどういうものなのか、レビュワーはどういう役割を果たすべきなのか、というようなことについて話そうと思う。

2025年4月30日水曜日

帰LFT

日曜日の午後に関空から出国して、サンフランシスコ、ヒューストンを経由して、こちらの日曜の夜遅くにラフィエットの家に帰宅。いつも通り、大体丸一日かかる感じ。フロリダにいた頃はアトランタが近かったので、アトランタがハブのDELTAを毎回使っていたのだけど、ここはヒューストンの方が近くて便利なので、最近はUNITEDを使っている。
関空ーサンフランシスコは10時間ほどのフライトなので、やっぱり西海岸はだいぶ日本に近いなという感覚。なのだが、今回の一時帰国でここルイジアナでの生活と日本が自分の中でなんとなくシームレスにつながっている感じを持った。以前アメリカに住んでいた頃は、日本への一時帰国は一年に一度あるかないかという頻度だったけど、今回は三ヶ月ちょいだったし、また数ヶ月後に行かなければとかいう事情がそう感じさせるのかな。まぁでも時差ボケだけはいかんともし難い。

2025年4月26日土曜日

Lab packing

一昨日の夜、大阪の実家に帰ってきた。京都ではやはりというべきか、会う予定だった人以外にも多くの方々と話す機会が持てた反面、意外とラボのパッキングをする時間がなかった。しかも、年末に京都のラボを出た時はまだ学生達が実験をしていたので、ほぼそのままの状態で出て行ったこともあり、ラボの整理とパッキングは実はこれからなのだということに気付いた。そんな訳で、また近いうちにもう一度来なあかんやんという話。今バイトとしてハエ達の継代維持とスクリーニングをやってくれている学生二人も6月末までの予定なので、そのあたりでもう一度来てやらないといけないか。まぁ、しゃーないね。

2025年4月21日月曜日

京都

土曜日の早朝にLafayetteを出て、ヒューストン、羽田を経由して日曜の夜に大阪の実家に到着。そして昨日の午後、無事京都に到着。今回は河原町丸太町近く、鴨川に面したホテルに投宿。部屋はゆったりした綺麗な和室で、大浴場があり、朝食も素晴らしく、一階のロビーから鴨川に出て散歩できる。我ながら良い宿を見つけたもんだ。昨晩は、Yさんと二人でYさん行きつけの焼鳥屋で乾杯。とても美味しい鳥料理の数々を頂いた。
今日から三日間は、皆さんとミーティングしつつ、ラボで色々と作業をしなければ。

2025年4月18日金曜日

GMS.9~14

そういえば授業内容について、8週目までこのブログで記録していたけど、Fly Meetingのあたりから忙しすぎて記録を怠っていたので、ここで簡単におさらいしておこう。

GMS.9:Genetic interaction, Epistasis, Modifiers
HypomorphとかAntimorphとかのterminologyの説明から始まり、ハエの複眼の赤色を作る2つのパスウェイ(PteridineとOmmochrome)におけるepistasisを紹介。そして、modifier screenの例として、ommatidium R7 cellの形成に関わるsevenlessのmutantがUVライトへの走性を失っている表現型を利用したdominant modifier screeningについて。

GMS.10:Review for mid-term exam
中間試験前にこれまでの授業の復習(San Diegoのホテルからリモート講義)

GMS.11:Targeted mutagenesis and genome editing I
Homologous recombinationとNon-homologous end-joining、マウスにおけるgene knockout、トランスジェニックマウスができるようになった歴史、そしてTamoxifen-induced CreER/loxPのシステムまで。

GMS.12:Targeted mutagenesis and genome editing II
CRISPR-Cas9について。1987年にCRISPR配列が発見されてから、それがファージに対するバクテリアの免疫システムであることが分かり、このシステムを利用したゲノム編集技術を開発したE. CharpentierとJ.A. Doudnaのノーベル賞の仕事まで。

GMS.13:Clonal analysis with genetic mosaics
まずはGynandromorphから。Drosophilaで発展してきた遺伝学的モザイク解析技術について。Gal4-UASとFLP-FRTの合わせ技、MARCMとかFlp-out Gal4システムまで話した。1970年代、FLP-FRTが開発される前、A. García-BellidoらがX線によってmitotic recombinationを誘導して、各種phenotypic markerを目印にモザイク解析をしていたのは本当にすごいなと思う。

GMS.14:Application of genetic analysis
Case study I: Cell competition and compensatory cell growth ということで、これまでに学んできた遺伝学実験手法が、実際の研究でどのように使われるのかを示す例として、自分のcell competitionとCCHに関する仕事を紹介。

こうして14週間の授業を振り返ってみると、これはなかなか素晴らしいコースになったのではないかと自画自賛したくなる。古典的なメンデルの遺伝学やモーガンの染色体説から始まり、X線によるmutagenesis、バランサー染色体、C. elegansハイデルベルグスクリーニング、トランスポゾンの発見、P-element、エンハンサートラップ、Gal4-UAS、RNAi、トランスジェニックマウス、相同組換え、CRISPR-Cas9、モザイク解析まで、生命科学の発展の基盤となった発見や遺伝学実験技術について歴史を追いながら見ていくことによって、体系的な知識を学ぶことができたのではないかと期待。少なくとも自分はこの辺りのことを今一度しっかり勉強できて良かった。まぁ、学生からの評価はまた追々。

Spring break!

うちの大学は今日からスプリングブレイク。来週は一週間休みで、再来週はもう一週授業があるのだけど期末試験前ということもあり、論文ディスカッションの授業を一回やるだけで、もう講義はしない予定。ということで、昨日の14週目の講義が、この春セメスターのコース「Genetic Model Systems」の最後の講義ということになる。まだ期末試験があるけど、これでほぼほぼ終わったということだ。三ヶ月前に始まった当初は、週2回の授業が15週とか、全く終わりが見えず、本当にやり切れるのかという不安がかなり大きかったし、毎週この準備に追われていた気がするけど、まぁ、なんとかなったな。達成感と解放感、そしていよいよ研究の方に戻れるという期待。

2025年4月17日木曜日

Active Shooter Plan

今日の午後、FSUでマスシューティングがあったようだ。ニュースを見たら、自分がよく知っているキャンパスでの惨劇が映し出されていた。今住んでいる町は結構平和な雰囲気だから忘れてしまうけど、この国は大学とか学校でこういうことが起こるんだということを久しぶりに思い出した。そういえば今のオフィスに引っ越してきた時、たぶん以前にこのオフィスを使っていた先生が貼ったのだろう、ドアの内側に「Active Shooter Plan」という張り紙があって、キャンパスで銃撃事件があった時の対処法が書かれていてハッとしたのだった。

Crawfish!

先週の金曜日は、Lagniappe Dayといううちの大学の大きなイベントだった。メインはcrawfish boil、つまり皆んなでボイルしたザリガニを食べるイベント。ザリガニはこの時期のルイジアナの名物料理で、ケイジャンのスパイシーな味付けがされた山盛りの真っ赤なザリガニの写真をよく見ていたので、いよいよ初体験ということでちょっと楽しみにしていた。ということで、昼にキャンパス内で料理されたザリガニをもらったのだけど、大きな袋にまぁものすごい量のザリガニ、多分100匹くらい入っているものをもらった。これが一人分というのだからすごい。大きな木の下に腰掛けてひたすら皮を剥いて尻尾の部分の身を食べた。ザリガニは、日本の池とか田んぼで見るまさにあのアメリカザリガニなんだけど、この辺りの広大なスワンプで養殖されているのだそう。そして翌日土曜日には、スーザンに誘われてクロウフィッシュホームパーティに参加。同じファカルティのAとSも来ていて、4人でこれまた山盛りのザリガニを食べた。そんな感じで今ルイジアナはザリガニの季節真っ盛り。そして今日4月17日は、National Crawfish Dayなんだそうな。