昨晩ある書類を作るためにラボに出てきたついでに染色の終わったサンプルを顕微鏡で覗いてみたら、エライ予想外の結果になっていて笑ってしまった。まぁ大体ゲゲッとびっくりするような予想外の結果はオモシロイことを孕んでいることが多いのだけど、論文にまとめようというこの段階でこんな予想外の結果が出てくるとはこれまた予想外。考えようによってはオモシロイのだが、ちょっと理解に苦しむ。
このMARCMテクニックを使った実験、follicleの話で残された重要な実験の一つだったのだが、やっぱりもっと早くにやっておくべきだったなぁとちょっと反省。といっても、今までディスクで使っていたMARCM systemがどうもfollicle cellではおかしかったので仕方ないと言えば仕方ないのだ。ちなみに自分の経験上、follicle cellではMARCM systemがうまく機能しないことが多い。何が問題かというと、mutant cloneではない細胞でもGFPが漏れて発現しているように見えることがよくあるのだ。ということで、今回は他のラボがfollicleで使っていたMARCM flyを手に入れて、さらにFRT mutant alleleのchromosomeにRFP markerもリコンバインしてダブルマーキングシステムにしてやった。そうすると、やっぱりこの新しいMARCMでもGFPを発現しないはずのheterozygous mutant cell(1 copy of Gal80)が弱くGFPを発現しているのを確認できた。つまりfollicleではGal80の効きが弱いということか。ともあれ、この漏れが今回の実験結果に影響を及ぼすことはないはずなので、この予想外の結果が何を意味しているのかこれまた考えねばならなくなった。
2011年11月6日日曜日
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