二日目、今回の「伊豆の踊子」の足跡をたどる旅は、この日の天城越えがメインイベント。
朝9時に湯本館を出発して、途中で浄蓮の滝を見て、天城越えの一番上にあたる旧道の天城隧道にたどり着いたのが昼過ぎ。「暗いトンネルに入ると、冷たい雫がポタポタと落ちていた。南伊豆への出口が前方に小さく明るんでいた。」と小説の中で表現されている通り。隧道を抜けたところで少し休憩して、旅館からもらってきたお弁当のおにぎりを食べた。
「湯ヶ野までは河津川の渓谷に添うて三里余りの下りだった。峠を超えてからは、山や空の色までが南国らしく感じられた。」との記述が印象的だったのだが、確かに隧道を出てからは木々や風の雰囲気がなんとなく南伊豆のものに変わった気がした。この後さらに峠を下ったところにある河津七滝を、せっかくなので一つずつ全て見て回っていたのだが、結構上り下りがあってこのあたりで三人ともだいぶ疲れてきたので、結局ここからバスに乗って目的地の湯ヶ野温泉の福田屋へ。この福田屋も小説の中で主人公が滞在する宿で「小川のほとりにある共同湯の横の橋を渡った。橋の向こうは温泉宿の庭だった。」との通り。
この日のハイキングでは結局約20kmほど山の中を歩いていたことになる。そんなことで、この日はかなり疲れたけど夕飯に出てきた猪鍋と金目鯛の煮付けは格別だった。ちなみにこの日は自分の誕生日だったのでお祝いもしてもらい、なんとも特別なものとなった。
2018年12月2日日曜日
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