2024年7月31日水曜日

面接

なんと、今日で7月が終わってしまうのか。早い。えらいこっちゃ。今月は初旬にコロナにかかって、自宅で療養中に大学院生のリクルートを始めたのをきっかけにして、予想を超えるえらいたくさんの応募があったので、ずっと候補者の選考をしていた。で、今週は毎日夕方に最終候補者一人一人のオンライン面接をしているのだが、皆さんかなりレベルが高いだけでなく、ウチの研究内容にとても興味を持ってくれているようで、選ぶのはなかなか難しい。
今月は夏休みを取って海に行ったし、研究会にも出席したし、ということで色々充実していたのだけど、来月はもう少しゆっくりと実験と論文に集中できればと思う。ちなみに面接はまだ明日と明後日も続く。

サイン会

昨日は、自分の出身高校の生徒達が研究室見学のために来訪。以前、遺伝研で知り合ったHさんが今はその高校で教師をしているというご縁。30人程度と聞いていたのだけど、結局40人の高校一年生達が来た。一度に40人を連れてラボを見せるのは無理なので、10人ずつのグループに分けて、助教のNさんにも手伝ってもらって1時間ほどをかけてラボの紹介をした。フライルームでは、一人一人順番にGFPで光るハエ達を顕微鏡で観察させてあげると、皆んな驚きの声をあげたりしてなかなか反応が良かった。その後一時間ほど、自分の研究者としてのキャリアパスを紹介しつつ、日本とアメリカの大学院の違いなどについて話をした。最後に記念の集合写真を撮ったあとで、何人かの生徒が「サインをもらおう」とか言い出して、結局皆んなのノートとか参考書とか下敷きとか色んなものにサインをすることになった。「握手してください!」とかいう生徒もいて、こういうノリになるんか、と戸惑いながらもなかなか貴重な体験をさせてもらった。そういや自分も高校生の頃はこんな感じだったかな。

2024年7月27日土曜日

柳郷地

遺伝研の前から見た柳郷地と錦が丘。見慣れた風景だけど、久しぶりにここから眺めた。それにしても暑いねぇ。

Cell Division

今週の木曜金曜は、遺伝研で開催された細胞分裂研究会に出席するために、先週から引き続き京都に来ていた娘と一緒に三島へ。ちょうど一年ほど前、遺伝研を訪問していた時に偶然この研究会が開催されていたので見に行ってみたら、オーガナイザーのSH博士は、自分がまだポスドクだった頃にこのブログを通して知り合った方だった。そんな縁で、SH博士から今年の研究会にお誘いいただき、トークまでさせてもらうことになった。その筋のかなりコアな研究者が集う研究会なので、細胞分裂をテーマとしているわけではない自分がトークするのはちょっと場違いなのでは、と思いながらも大いに楽しませてもらった。細胞分裂の研究者は、細胞内の現象をあらゆる方向から分子レベルで本当に理解しようとしている、その真摯な姿勢がよく分かる。自分はそのレベルまで入っていくことが少ないので、今更ながら色々と勉強になった。染色体とか中心体の挙動をひたすら追うのもすごいし、Cohesin、Condensin みたいな核内の一分子の動きを見るとか、本当にすごいなと思う。こういう純粋に知りたいという気持ちで挑んでいる研究は貴重だ。
自分は、いつものInvasion Hotspotの話を、分裂時のIKNMが関係するものとして話した。今執筆中の論文でも、メカニズムの最後の説明はIKNMになるという議論をしているのだけど、今回トークをしてそれを確認することができた感じ。しかも、IKNMで核だけがapical側へ上がるのではなく細胞自体がbasal側から離れてapical表面で分裂するというSBF-SEMで見えた発見について、これは驚きと言ってくれた方々がいた。やっぱそうなのかもね。そうだとしたら、これを論文に書くときにきっちりとエビデンスを示す必要があるな。

2024年7月19日金曜日

夏休み

今週後半は夏休み。アメリカから帰省中の娘、ドイツから一時帰国中の姉家族、そして両親と一緒に昨日車で日本海側まで走ってきた。途中、京丹後でいつもの玉川に寄ってから、さらに城崎の近くの竹野浜というところまで来た。砂浜がとてもきれいな海辺の小さなこの町に三日間ほど滞在する予定。

2024年7月14日日曜日

初日

大学院生募集のツイートをしてからそろそろ一週間経つけど、その後も毎日何人かからメールが送られてきていて、もうすでに30人をゆうに超えている。ほとんどの人がなかなかしっかりとしたカバーレターとともにCVを送ってきてくれるので、目を通すだけでも結構大変。自分のアピールをもりもりと書いてくれるのも良いのだけど、やはりうちの研究テーマとか論文の内容について、具体的な興味や質問を書いてきてくれている人のレターに目が留まる。とりあえず、そういうレターを書いてきてくれた人の中でも結構ポテンシャルが高そうな数人に対してレポートの課題を出してみたので、まずはそれらを楽しみに待とうと思う。
この週末は三連休なんやね。毎日バージンコレクトには行くのだけど、今日からいよいよ名古屋場所。ということで、初日の今日は家でゆっくりと大相撲観戦。またもや大関全員が敗れるという波乱の幕開け。で、夜はウィンブルドンの決勝戦を観ながらこれを書いている。そういえば去年の決勝も全く同じこの2人だったよね。

2024年7月11日木曜日

Recruit

木曜日。2回目のコロナ発症からすでに6日経って、だいぶ体調は回復したけど少し鼻詰まりが残っている。いやぁそれにしてもやっぱりコロナはきついねぇ、だいぶダメージを受けた感じ。今週は自宅でテレワークになったので、この時間を利用していよいよ大学院生募集キャンペーンを開始した。キャンペーンといっても、とりあえずはTwitterで「来年からルイジアナ大学でラボをスタートするので大学院生募集します!」とかアナウンスしただけなんだけど、驚いたことにその後2日間だけで20人を超える人からメールが送られて来た。アジア、中東、アフリカ、ヨーロッパを含む8カ国の方々から応募があったのだけど、不思議なことに日本からはゼロ。わざわざ日本語でのツイートも別に流したんだけどね。あと、普段は中国からたくさんのメールが来るけど、今回全く中国から来ないのは、やっぱりTwitterを見ることが出来ないということなのね。
ということで、やっぱりアメリカの大学のPhD positionはかなり人気があることが分かったのは良いのだけど、今週のキャンペーン以前にもすでに2人と大学院の可能性を話していることもあり、まずは数人の候補者を選抜しないといけない。

2024年7月8日月曜日

5/6

その後の連絡で、会食した6人のうちさらにもう1人もかかっていたことが分かった。ということで、6人中5人が感染したことになる。今流行している変異株がどういうヤツなのかはよく知らないけど、やっぱり感染力高いねぇ。と同時に、1人だけかからなかった北大のT氏はすごいな。ビールを飲みまくっていたけど、体を鍛えているとかで、確かに免疫力が高そうではあった。

2nd COVID

今朝ドラッグストアに行って抗原検査キットを買ってきてチェックしたらばっちり陽性だった。週末ひどかった頭痛と悪寒がおさまってきたと思ったら昨晩から咳がひどくなってきたので、これは間違いなくコロナだろうと思っていた。で、タイミング的に感染したのは火曜か水曜の会食だろうと思って他の人に聞いてみたら、火曜のメンバー6人のうち少なくとも4人がほぼ同じ経験をしていることが判明。ということで、いわゆるクラスター発生。金曜の午後に発症だから、潜伏期間はきっちり3日。前回と同じく、記録のために症状の変遷をメモしておく。

0日目:昼頃から急に喉に違和感が出て、夜に体のだるさが出る。
1日目:頭痛と悪寒が始まって少し熱が出る。夜、鼻詰まりに悩まされる。
2日目:頭痛、悪寒、鼻詰まりが続く。熱は少し。次第に咳が出るようになる。
3日目:喉の痛みと咳が残る。

前回と違って高熱は出なかったけど、毎日症状が変わっていく感じと、重い頭痛やひどい咳あたりの症状はかなり似ている。味覚や嗅覚に影響がないのも前回と同じ。たぶん自分は今日明日でだいぶ回復しそうな感じだけど、他の人もひどくならないことを祈る。

2024年7月7日日曜日

風邪

ここ数日、京都もめちゃくちゃ暑いのだけど、なぜか一昨日から風邪気味。金曜日の午後に急に喉がイガイガしておかしいなと思っていたら、夜に熱が出た。で、昨日今日とずーっと悪寒、頭痛、鼻詰まりに悩まされていて結構しんどい。この頭痛の重さはもしかしてコロナなんじゃないの、と思って先ほど近くのドラッグストアに抗原検査キットを求めに行ったら、日曜は調剤窓口がやっていなくて買えなかった。

2024年7月6日土曜日

New model

久しぶりに全て自分で実験してコンフォーカル解析をしている。ハエを組み立てるのに数ヶ月かかったけど、今回新たに実験モデルと言えるものを構築できたことはなかなか良い成果かもしれない。具体的には、腫瘍組織の中にpolyploid cellのモザイククローンを誘導できる実験システム。さらにもう一つ何らかの遺伝子の発現制御を入れるにはリコンバインが必要だけど、経時的変化とか放射線照射とかの影響を見るにはなかなか良い。

FSH

ちなみにこの創発とかいうやつ、我々のいわゆる氷河期世代でも最も人数が多い団塊ジュニア世代は、大体いつもこういう若手研究支援とかポストとかの応募資格からギリギリで外されていて受けられないことが多い。10年くらい前までは年齢が40歳未満とか、その数年後になると45歳未満、この創発が始まった時は博士号取得後15年以内とか、本当にいつも目の前で扉を閉められる感じ。まぁ少しばかり被害妄想もあるかもしれんが、早くこの世代を絶滅させてポスドク一万人計画とかの大学改革の失敗を流してしまいたいというお上の意向を感じることが多い。もちろん我々団塊ジュニアは一番人が多い世代なので、競争が熾烈なのは仕方ないのだろうけど、それならそれだけサポートが必要な人口も多いはずだと思う。実際、ポストが見つからずに研究を辞めていった同世代の優秀な研究者を日本に帰ってきてから何人も見てきた。一方で、最近うちらのもう少し下の世代が人材難という話をよく聞くけど、その世代の研究者から「だって一つ上の世代の地獄絵図を見て育ったんだから、わざわざ自分からそんなところに残ろうとする人は少ないですよ。」という言葉を聞いた。さもありなん。ということで、この創発とかいうやつは若手支援としては素晴らしいと思うけど、ずっとそういうものを感じてきた自分にとっては、またしても目の前で扉を閉められたことでアメリカへ戻ることを考える一つのきっかけにもなった。まぁ、もっと大きな理由は日本の大学のシステムにあるんだけど。

2024年7月5日金曜日

火水

このところほぼ毎日コンフォーカル解析に勤しんでいたのだが、今週はまた学会ではなくてJST創発の会合だかなんだかが京都で開催されていたらしく、そのついでにわざわざうちのラボを訪問してお祝いの言葉をかけに来てくれた方々がいた。ということで、これまた火曜水曜と連日の会食。
火曜日は、午後に突然訪問してくれたモーフォメメンバーの2人とさらにそのお友達も一緒に6人で三条へ。意外にも、自分を含めこのうち半分の3名が北大理学部生物出身ということで、ちょっと懐かしい話が聞けたり。二軒目のローカルクラフトビールが美味しくてちょっと飲みすぎた。
で、水曜日は久しぶりに会ったYS博士と二人で。その日のうちに筑波まで帰る予定ということだったので、まだ明るいうちから丸太町の居酒屋で乾杯。YS博士とは、遺伝研の助教公募の最終選考で競り合ったことがあり、二人ともその後のキャリアをお互いに気にかけている感じ。11年前のあの結果が違っていたら、お互いやはり随分と違う人生になっていただろうからね。ちなみにこのブログはすでに15年書いているので、この11年前のこともちゃんと記録されている。

2024年7月4日木曜日

IF

大学教授の公募広告の応募書類に関する説明で、「原著論文のリストに当該雑誌のインパクトファクターを付記すること。」とか堂々と書いてあるのをよく見るけど、恥ずかしくないのかねぇ。自分が応募していた時も、業績リストにIFを書かせるタイプが多くて、本当に残念に思いながら付記していた。各論文の被引用件数は良いとして、ジャーナルIFを聞くのはもう本当にやめた方が良いと思う。IFでしかその人の研究を判断できないようなら、選考委員どころか研究者をやめたほうがエエんとちゃうかなぁと思う。そもそも、どうしてもそのジャーナルのIFが知りたくなったとしてもググればすぐ分かるやろ。エエ加減にしとかなあきませんなぁ。そういえば、どこの大学かは忘れたけど、論文リストのIF総合得点とかを書くのもあったな。かなり笑ったけど、その学部に応募するのはやめておいた。