で、ドンちゃん曰く「今回の事件はどうもタイミングが悪いよね」と。
「え?何のタイミング?」
「ええ?九一八事変を知らないの?」
「9月18日?いや、思いつかんなぁ。。。」
「日本軍が満州を占領するきっかけになった事件が起こった日だよ!」
「アーハン、柳条湖事件のことね?それって9月18日だっけ?」
「そうそう。今でも中国ではその日を忘れないために9月18日にはサイレンが鳴らされたりして、抗日愛国の雰囲気が盛り上がるんだよ。」
「ふーむ、、、ということは今回の事件はタイミングが悪いように見えて、一方で誰かに取ってはベストタイミングな訳やね。」
「やっぱりそうなんかな。」
「実際中国では報道が国民の反日感情を煽り立てるのに成功しているように見えるよね。日本も珍しく毅然とした対応をしているように見えるし。しっかりプロパガンダとしてワークしとるんとちゃう?」
ということで、満州事変のきっかけになった柳条湖事件が起こったのが9月18日で中国では九一八事変と呼ばれていることは知らなかった。今回のこの事件、このことを考え合わせるとやはりこの時期に合わせて仕組まれたものかと想像できるけど、誰がどういう目的でもってこれを仕組んだのかということを考察するのが一番オモシロイ。今朝、これに対する田中宇さんの流石の分析を読ませてもらってナルホドと思ったけど、日本も中国も引くに引けないだろうから今後どうなっていくのかかなり興味深いですね。以下の文章は印象に残った田中宇さんの記事「日中対立の再燃」からの抜粋。
今回の逮捕起訴劇の重要点は、漁船の行為や中国の反応ではなく、中国が怒ることを知っていて逮捕起訴する日本政府の能動的な政治意志である。なぜ今、日本が中国を怒らせるかが重要だ。こう書くと、私のところに「従来の日本政府の対応の方が間違っていた。今回初めて日本政府は、中国側に毅然とした態度をとるという正しい行動をした。従来の日本の姿勢を擁護するかのようなことを書くお前は間違っている」という批判メールが来るだろう。だが私にとって大事なのは「何が正しいか」ではない。何が正しいかは、日本と中国で正反対であり、日本人も中国人もマスコミなどによるナショナリズム扇動に乗せられて怒りを抱き、善悪を語っている。怒りや善悪論は、分析をねじ曲げる邪魔者である。話を戻す。なぜ日本政府は中国を怒らせるか。(田中宇「日中対立の再燃」より抜粋)
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