2010年5月26日水曜日

Flip-out cassetteの謎

いきなりですが、actin flip-out Gal4 systemを用いてhsFLPでUAS-GFPのflip-out cloneをfollicle cellに作ったとき、GFP positive cloneの中にGFPの明るさが異なる細胞が出てくることがよくありませんか?
まぁ一部のかなり特殊な人を除いてそんなことがよくある人なんていないのは分かってるけど。これ、GFP signalをよく見るとその明るさには暗めのものから明るいもの、すごく明るいものと三種類くらいあって、なんでこんな明るさが違うcloneが出てくるのか長いこと疑問に感じていたのだが、今日もっともそれらしい答えを聞いて目から鱗が落ちた思いがした。その答えとは、この明るさの違いはendocycle (endoreplication cycle) に起因するものだろうということ。Drosophilaのfollicle cellではoogenesis stage-dependentにcell cycleが制御されており、stage 1~6のearly stageではmitotic cycleで細胞分裂しているのだが、stage 7に入るとこのmitotic cycleをストップしてendocycleにスイッチする。このstage 7~10Aの間の3ラウンドのendocycleではM phaseがスキップされるので、genomic DNAは理論上8倍のpolyploidになる。つまり、endocycleに入る前に既にflip-outが起こった細胞ではstage 10で8コピーのGFPが発現していることになるが、endocycleの途中でflip-outが起こった細胞ではそのコピー数は8以下になるはずである。当然同じegg chamberではだいたい同じ時期にflip-outが起こっているはずだが、それはheat-shock後どれくらいの時間flipaseが生きているかによるだろうし、何よりendocycleによって一細胞当たりのflip-out cassetteのコピー数が増えていればその中でもflip-outが起こったものと起こらなかったものが出てくることが考えられる。これは実験をして確かめた訳ではないので勿論仮説にすぎないのだが、明るいものと暗いものという二種類ではなくて数種類の明るさを持つものがあることから、おそらくこの説が正しいのじゃないかと思う。なんかしょーもないことだけども長いこと疑問に思っていたのでスッキリした。でももしかしてこれって、oogenesisをやってるラボなら常識なんだろうか?ちなみにうちのラボはoogenesisをかなり専門にやってるラボにも関わらず、今まで誰からもこの答えを聞いたことはなかったし自分も気付かなかったけど。。。

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