2011年8月24日水曜日

Wing and Shell

写真は上が、こないだSanibel Islandの貝殻屋さんで見つけたoysterの貝殻で、下はもちろんDrosophila melanogasterの羽。
その貝殻屋さんに置いてあったたくさんの種類の貝殻をロウチビと二人で漁っていた時に、色んなパターンの模様がついているこのoysterの貝殻が入っている箱を見て即座に思い出したのが、Dr. TLのレビュー論文にあった下のFigureだった。
こういう奇妙な一致を見るといつもLima-de-Fariaの「選択なしの進化」を思い出す。

2011年8月23日火曜日

ピッカピカの

昨日初登校する前に、「ピッカピカの一年生、やね。」と言ったところ、
ロウチビは「一年生はおそうじするの?」
いえいえ、そういう意味ではありません。

JNK-dependent Yki activation

さて、先々週の金曜日のゼミで発表した以下の二本の論文についてようやく書く気になった。この話題は書けば長くなりそうな気がしたのでどうしようか迷っていたのだが、まぁとりあえず自分の頭の整理のために徒然なるままに書いておこう。

Regulation of Hippo signaling by Jun kinase signaling during compensatory cell proliferation and regeneration, and in neoplastic tumors.
Dev. Biol. 350: 255–266.
The Salvador/Warts/Hippo pathway controls regenerative tissue growth in Drosophila melanogaster.

創傷治癒(wound healing)や再生(regeneration)の過程において、組織中で死んで除去されていく細胞の周りの細胞はそれら失われた部分を補償するための細胞増殖(compensatory proliferation)を起こす必要がある。これら二本の論文はどちらもハエのimaginal discを用いて、このcompensatory proliferationの制御にHippo pathwayが関わっていることを示したもの。
compensatory proliferationにはWg signalingとDpp signalingが関わっており、死んでいく細胞において引き起こされたJNK pathway activationがWgの発現を誘導し周囲の細胞にcompensatory proliferationを促す、ということがimaginal discを用いた以前の研究で既に示されている(Perez-Garijo et al., 2004; Ryoo et al., 2004)。さらに最近の論文において、このWgの下流でdMycが働いていることも示された(Smith-Bolton et al., 2009)。

今回の二本の論文ではどちらにおいても、Gal80tsを用いてpro-apoptotic gene(Debcl、Eiger、 Rpr)の強制発現のタイミングをコントロールすることによって一時的にwing discに広範囲の細胞死を誘導し、その後のregenerative growthを観察している。これらの実験において、apoptosisが誘導された細胞およびその周りの細胞でYorkie(Yki)のactivation(re-localization of Yki to the nucleus、upregulation of ex-lacZ)が観察された。このYki activationはWtsもしくはHpoのco-expressionによって抑制されることから、実際にHippo pathwayを介したものであると言うことができる。また、yki heterozygous backgroudもしくはWts co-expressionによって再生の割合が大きく阻害されることから、Yki activationがこのregenerative growthにおいて機能的な役割を持っていることは間違いないと言える。

さて、Grusche et al.の論文ではこのWts上流のsignalingを調べるために、dachsfatexpandedのmutant backgroundでのregenerating tissueにおけるex-lacZの発現をwild-type backgroundのものと比べたところ大して変わりはなかったため、結局上流のsignalingは分からずじまいであった。
一方で、Sun and IrvineはJNK pathwayに着目した。regenerative growthを起こしている細胞、または実験的に誘導されたundead cellにおいてJNK pathwayがactivateしていることは過去に報告されている通りであり、この論文でも同様にpuc-lacZのupregulationが示されている。このJNK activationとYki activationの関係について調べてみたところ、このYki activationはPuckered(JNK phosphatase)のco-expressionによって抑制されること、またHepCA(active form of JNKK)による直接的なJNK activationによってもYki activationが誘導されることから、このYki activationは実はJNK pathwayによってコントロールされているということが分かった。さらにEigerもしくはHepCAのoverexpressionにおいて、droncのhypomorphic allele backgroundによってapoptosisを抑制した状態でもYki activationは見られることから、ここでapoptosis自体は別に必要がないとも言える。つまり、compensatory proliferationはJNK-dependent Yki activationによって促されていると結論づけることが出来るのである。
WgもJNK activationによって誘導される訳なのだが、wg-RNAiのco-expressionではYki activationは抑えられず、yki-RNAi co-expressionによってもWg upregulationは抑えられないことから、この二つはJNK下流でparallelに制御されているようだ。

JNKがいかにしてYkiをactivateさせるかについては結局分かっていない。ちなみにこのJNK-dependent Yki activationはeye discやleg discでは顕著ではないことからcontext-dependentであると考えなければいけないのだが、この論文のすぐ前に同じDr. KIのラボからadult intestineでも同様のinteractionが報告されている(Staley and Irvine, 2010)。

ふう、ちょっと休憩。

さて、個人的に楽しいのはここから。この論文におけるもう一つのハイライトは、lgldlgといったnTSGs (neoplastic tumor suppressor genes) mutant cellにおいても同様なJNK-dependent Yki activationが示されたこと。Grusche et al.の論文では、hyperplastic discs (hyd)、scribvps25eptTSG101)、linesといった、どれも皆imaginal discでwild-type cellに囲まれるとサバイブできずにapoptosisを起こすmutant cloneにおいて、mutant cloneおよびその周りのwild-type cellでYki target genes(exdiap1、CycE)のupregulationが示されている。
一方で、Sun and Irvineは、en-Gal4>lgl-RNAi or dlg-RNAiによって癌化が誘導されたposterior compartmentにおいてYki activationを観察した。このYki activationとtumor growthは、yki-RNAiもしくはWtsのco-expressionによって抑制される。このtumorigenic tissueにおいてもJNK activationが起こっていることは過去にも報告されている通りであるが、このJNK activationをbsk-RNAiによって阻害するとYki activationもtumor growthも抑制された。つまりnTSGs mutantのtumor growthもJNK-dependent Yki activationによって引き起こされているということになる。
ちなみに、去年Dr. HRラボから報告された論文(Grzeschik et al., 2010)で既にeye discにおけるlgl mutant cloneでのYki activationは示されているのだが、eye disc cloneで見られるようなHpoやRASSFのmis-localizationはwing discでは見られず、またeye discにおいてはYki activationに対するJNK activationの影響が見られないことから、eye discとwing discとではどうやらこのregulationはちょっと異なっているらしい。

一方で、nTSGs mutant cloneがwild-type cellに囲まれた場合、cell competitionによって除去されることが知られているが、この場合のmutant cellの細胞死もJNK-dependent apoptosisであることが分かっている。またこの場合、JNKがnTSGs mutant clone内だけでなくその周りの隣接するwild-type cellでもnon-autonomousにactivateされていることは以前にTI博士の論文で示されており(Igaki et al., 2006)、このsurrounding wild-type cellにおけるnon-autonomous JNK activationは、下流でPVR-ELMO/Mbc-mediated phagocytic pathwayのactivationを誘導することにより、隣接するoncogenic mutant cellのengulfmentによる除去を促している、ということもつい最近示された(Ohsawa et al., 2011)。しかしながらこのSO博士の論文では、mutant cellにおけるJNK activationをブロックしても隣接するwild-type cellでのJNK activationは抑制されないことが示されており、これはsurrounding wild-type cellにおけるcell-autonomous JNK activationであると考えられる。

こうして見ていくと、cell competitionによってapoptosisを起こすnTSGs mutant cloneで引き起こされるJNK activationは異なる2パターンの現象、(1) induction of apoptosis in mutant cells、(2) compensatory proliferation through Yki activation or Wg and dMyc up-regulation、を制御していることになる。(1)の場合はcell-autonomousな現象であるが、(2)の場合は実際にcompensatory proliferationを起こしているのは隣接するwild-type cellである。
それではどうやってneighboring wild-type cellsでJNK activationが引き起こされるのか?一つの可能性としては、wing discにおいてJNK activationが隣の細胞へpropagateしていくことが報告されている(Wu et al., 2010)。また今回の論文で示されているように、lgl-RNAibsk-RNAiをco-expressさせた場合にnon-autonomous JNK activationもブロックされること、さらにHepCAによるJNK activationによって周りの細胞でもnon-autonomousなYki activationが引き起こされることから、JNK activationのpropagationによって周りの細胞でJNK-dependent Yki activationが引き起こされると考えられなくはない。

ともあれ、nTSGs mutant cellがnon-competitive situationにおいて示すtumor growthの一つの原因がこのJNK-dependent Yki activationにあるのは確かなようだ。しかしながら、nTSGs mutant cloneはmosaic situationにおいてはcell competitionによるJNK-dependent apoptosisで除去されていくことと、YkiがactivateされたHippo pathwayのmutant cloneがwild-type cellよりも増殖能が高く、super-competitiorになり得ることを考えるとこの説明には矛盾が生じてくる。
nTSGs mutant cellのようなepithelial apico-basal polarityが破綻した細胞はEiger-JNK signaling activationが誘導するapoptosisにsesitizeされている(Igaki et al., 2009)と考えられるので、JNK activationがmutant cell内ではJNK-dependent apoptosisを誘導し、周りのwild-type cellではJNK-dependent Yki activationによってcompensatory proliferationを誘導する、つまりJNK activationのoutcomeはcell-context dependentに調節されているのだ、と言えばハァナルホドと納得してしまうのだが、Grusche et al.の論文を見ると、scrib mutant cloneでは明らかにmutant clone内でもex-lacZが強くupregulateされている。

lglscribのmutant cloneではちょっと事情が違うのかもしれないが、lgl mutant cloneにおいてはdMycのレベルが低下しているということも最近の論文で報告されている(Froldi et al., 2010)。また、dMycがHippo pathwayのdownstream targetであり、dMycはnegative feedback loopを介してYkiのレベルをコントロールしていること(Neto-Silva et al., 2010)も考えると、lgl mutant cloneにおいてはまずdMycのdown-regulationが起こってdMycのYkiに対するregulationが効かなくなることによりYki activationが起こるとも考えられる。mutant cloneにおいてdMycレベルが周りの細胞よりも低下した場合、competitive situationになってmutant clone内でJNK activationが引き起こされ、このJNK activationによってYki activationが引き起こされるということも考え得る。
うーん、しかしやっぱり全てのものをスッキリと説明することまだ出来ないか。。。

まぁともあれ、JNK activationがYki activationを引き起こすのに必要十分であるということ、そしてこのJNK-dependent Yki activationがimaginal discのregenerationおよびcompensatory proliferation、さらにはnTSGs mutant cellのtumorigenesisに関与しているということは今後必ず考慮に入れていかなければいけないということになりますか。

2011年8月22日月曜日

入学

アメリカでは今日から学校の新学期が始まります。ということで、ロウチビもいよいよ今日から小学校入学。小学校といっても一年目はキンダーガーテンで日本での幼稚園年長に当たるのだけど、キンダーガーテンは小学校に付属しているので小学校入学ということになる訳です。先週の金曜日の夕方には生徒達が親と一緒に学校に集まって新しいクラスの教室を見たり、担任と副担任の先生に挨拶したりということがあったのだが、日本の入学式のようなものは別に何もないんですね。プレイグラウンドでアイスクリームが振る舞われただけ。これがアメリカ式なんですかね。それで今日から普通に授業が始まるんだそうな。今朝、張り切って初登校しました。
教室はこんな感じ。キンダーガーテンの生徒と一つ上の一年生の生徒が一緒の20数人のクラスに担任の先生が二人。
こちらは運動場というかプレイグラウンド。
大学の方もそろそろアンダーグラジュエイトの子供達が帰ってくる頃かな。

2011年8月21日日曜日

今日も暑いです。グラネットもぐったり。
こちらは二軒隣に住むオリビアのお母さん、画家のアナンダが描いた二歳の頃のロウチビとグラネットの絵。プリントしたものをもらったのですが、オリジナルの方は少し前にあった個展でニュージャージーから来た人が買っていったんだとか。

2011年8月20日土曜日

fierce-looking fish

水族館にいたすごいコワイオヤジ顔の魚。
なんでこんな面白い顔に進化するんかなぁ。

2011年8月19日金曜日

旅の記録 Sanibel Island & Sarasota

さて、今回のサニベル島とサラソタでのバケーションを簡単にメモしておきましょう。

8月12日(金)
夜7時頃タラハシー出発。タンパ辺りで一泊する予定だったが順調に飛ばして結局深夜1時頃にフォートマイヤーズ(Fort Myers)に到着。高速を降りてすぐのところにあったHampton Innで一泊。

8月13日(土)
朝、早速フォートマイヤーズの町を抜けてサニベル島(Sanibel Island)へ橋を渡る。朝11時頃にホテルに到着してしまったのだが、親切にも空いている部屋をすぐに手配してくれた。昼からは早速ホテルの真横にあるビーチへ繰り出して貝殻拾い。英語ではシェリング(shelling)と言うんだそうな。
このサニベル島とその横にあるキャプティバ島は、世界でも有数の貝殻がたくさん打ち上げられることで有名な島。ビーチの波打ち際には打ち上げられた無数の白い貝殻が見渡す限りどこまでも転がっている。この中から綺麗な貝殻を探そうと誰もが必死になってしまうのは人間の本能みたいなものなんだろうかね。炎天下でのシェリングに疲れたらビーチのすぐ横にあるプールでプカプカと浮かんで体を冷やす。

8月14日(日)
この日も朝からビーチで貝殻拾いしたりホテルのプールでプカプカしたり。午後はフォートマイヤーズにある大きなアウトレットモールへショッピングに出かけた。

8月15日(月)
朝、さらにビーチで貝殻拾いをした後、家族用自転車(surrey)をレンタルしてサニベル島のメインストリートをぶらぶらとサイクリング。
そして昼からはサニベル島を後にしてついに第二の目的地、サラソタ(Sarasota)へ。これは二時間もかからないほどのドライブ。今回はサラソタのダウンタウンから橋を渡ったところにある、リドーキー(Lido Key)という場所にあるビーチフロントのホテルに滞在。ホテルの目の前に広がるビーチ(Lido Beach)は今までフロリダで見てきた中でも最高級のビーチ。
どこまでも続く真っ白な砂浜の砂はやわらかくて歩くとキュッキュと音がする、パウダースノーのよう。遠浅で透明度の高いエメラルドグリーンの海は温泉のように暖かく、波打ち際には色んな形の小さな貝殻が無数に転がっている。そしてホテルから歩いてすぐのところには、St. Armands Circleという有名な街があり、そこにはオシャレなブティックやレストランが並んでいた。このSt. Armands Circleを歩いていると、アメリカにいながらにして外国に来たかのように感じる。夜はダウンタウンのシーフードレストランでテイクアウトした料理をホテルの部屋でワインと一緒にいただいたのだが、これが非常に旨かった。サラソタ、食のレベルも高し。

8月16日(火)
朝から近くにある水族館(Mote Aquarium)へ。それほど大きくはないけれど研究所と一緒になっているだけあってなかなかしっかりとした展示、という印象。午後からは少し雨模様だったので、サラソタ近郊にあるアウトレットモールでもう少しショッピング。夕方からはまたビーチで散々遊んだ後、ホテルに一旦戻って夕飯を済ませた子供達だったがまだまだ元気だったのでもう一度ビーチへ出てサンセットを観賞。太陽には少し雲がかかっていたけど空と海と砂浜、目に入るもの全てがオレンジとピンクに染まっていく中、子供達が転がり回って遊んでいる光景はなんというのか夢の中のようだった。

8月17日(水)
朝はSarasota Jungle Gardensという小さな動物園へ。
そして昼からはRingling Museum of Artへ。ここは敷地内にいくつかの建物があるかなり大きな美術館なのだが、今回は子供も楽しめるかもしれないサーカス博物館(Circus Museums)というのを見て回った。中でもあるオジチャンが一人で作ったというサーカスのミニチュアの展示は一見の価値あり。これは見事です。
そういえばこのRingling Museum of ArtはFSUに属しているのか、敷地内の案内板は全てFSUのものだったしFSUのスタッフということで入場料の割引があった。美術館の展示もかなり立派なんだそうだがこちらはまた今度ですな。この後夕方からは、子供達を疲れさせて帰りの車の中でしっかりと寝てもらうために、最後にもう一度ビーチで遊ぶ。

今回の旅でこのサラソタという町がとても気に入った。タラハシーからは車で5時間ほど。また是非そのうち来ようと思う。

2011年8月18日木曜日

一悶着

今朝はボスとなんやかんやとおしゃべりタイム。何やら自分がバケーションに出ていた間にニックが一悶着起こしていた模様。まぁここでは詳しいことは書かないけど、今まで色々と不満を感じていたニックが他のラボへ移ることになったようだ。問題なのは彼がちゃんとボスにそのことを相談せずに、勝手に移行先のラボのボスと話をして今やっているプロジェクトを持ち出そうとしたことか。当然大学院生にとってそのようなことは許されることではないので、彼は移行先のラボで新しいことを始めることになるのだが、三年以上もココでやっていたことを結局手放すことになってでも他のラボへ移ることが彼に取って最善だったのかどうなのかは自分にはよく分からない。ニックとはよく話をしていたから彼がどういう不満を持っていたのかはなんとなく知っているのだが、ボスとも彼について話したことが何度かあって彼の問題点もなんとなくだが分かる。まぁこういうことになってしまった以上、ココでの経験を生かして次のラボで頑張れよとしか言いようがないかな。つい最近、彼のプロジェクトは非常に面白くなりそうだと感じたばかりだったのでちょっと残念だけど、そこはジャッキーが続きをやることになるようだ。ま、こういうことは時々起こりますわな。

無事帰宅

先程タラハシーに無事帰って来ました。予定通り、毎日ビーチでのんびりとしていました。実は今日も晩御飯を食べた後、7時半頃までビーチにいたのでした。サラソタのビーチは最高です。ということで、疲れたので今日はもう寝ましょう。

2011年8月12日金曜日

南国へ

今日の晩から南国でのバケーションに出発します。まぁタラハシーも十分南国なんだけども、フロリダ半島をさらに南下してまずフォートマイヤーズという町の沖合にあるサニベル島という島に滞在してビーチでのんびりした後、そこから少し北にあるサラソタという町に移動してここでもまたビーチでのんびりする予定。そう、「ビーチでのんびり」がテーマです。今晩はタンパ辺りまで走って一泊してから、明日の朝さらに走る予定なのでサニベル島に到着するのは明日の昼くらいかな。久しぶりに頭をカラッポにしてリフレッシュさせたいのでパソコンは持っていかないでおこう。ちなみに帰宅予定は来週水曜の深夜です。それではまた後ほど。

2011年8月10日水曜日

ズーちゃん

この秋から新しくうちのラボで大学院生として研究することになった、ズーちゃんというヤツが今朝ラボに初めて現れた。中国で学部を卒業したばかりということで、まだまだ初々しい感じでハエに興味津々のご様子。いろいろと質問されたけど、「イケてるPh.D. studentになるにはどうしたら良いですか?」という質問には窮してしまった。「論文をたくさん読んでたくさん実験をしましょう。」とか言っておいたけど、あんまりイケてる答えではないな。
しかし、ドンちゃん、グンちゃんに、ズーちゃんも加わって、なんか「おかあさんといっしょ」の着ぐるみキャラクターみたいになってきたな。

2011年8月9日火曜日

自分の番か

どうやら今週金曜日のゼミはジャーナルクラブで自分の発表の番なんだそうだ。ということでちょっと準備せなあきません。とりあえず発表する論文は以下の二本にしてみよう。いずれも今年の二月にDevelopmental Biologyにほぼ同時に報告された論文で、基本的にはDrosophilaのimaginal discを用いた同じような実験で、tissue damageに対するregenerative growthにHippo pathwayが重要な役割を果たしているという同様の結論を導いたもの。詳細はまた後ほど、、、書く気になれば書きます。

Regulation of Hippo signaling by Jun kinase signaling during compensatory cell proliferation and regeneration, and in neoplastic tumors.
The Salvador/Warts/Hippo pathway controls regenerative tissue growth in Drosophila melanogaster.

2011年8月8日月曜日

二週間ぶり

今朝は二週間ぶりに出張から帰ってきたボスと一時間半ほど話す。SSTの論文については、二人の間でこれをどういう論文にするべきかという全体的な論文の方向性について、ここ半年ほどの間で話が二転三転してきている。今日もボスが学会で得てきたいくらかの情報と、このところ自分が考えていたことを突き合わせて議論したのだが、やはり二本の論文に分けるか、もしくは一番大事なことに焦点を絞ってもう少しメカニスティックなところまで追求してみるか、というような話をした。確かにSSTプロジェクトの中にはいくつかの重要なトピックスが含まれているのだが、最近自分の中では最重要ポイントが見えてきている。今日はなぜそれが最重要なのかということをボスに説明して、もう少し時間をかけてその部分を詰めてみようということになった。これに関してもう少し情報を収集したら新しい実験に取りかかっていく。今週末から少しバケーションに出るけど、その前にまずは抗体の注文をジャッキーに頼んどくか。

2011年8月4日木曜日

今年は英語?

さて、一昨日早くも今年の12月に横浜で開催される分子生物学会、MBSJ2011の事務局からワークショップの演題登録に関するお知らせが来た。去年と同じ、cell competitionのワークショップでの講演に誘って頂いたのです。それにしても去年はこのお知らせが日本語のメールだったしワークショップも日本語での発表だったのだけど、今年のお知らせメールは全部英語で書かれている。あれれ、と思って学会ホームページで確認してみたらどうやら今年のワークショップは英語でのセッションになるようだ。うーむ、日本人の聴衆を前にして英語でしゃべるのはこれまたなんか変な感じで緊張しそうな気もするなぁ。去年のこのワークショップには結構たくさんの方が聞きに来られていたし、議論も白熱してなかなか楽しかったので非常に楽しみではあるのだが、現在進行中のプロジェクトの中でcell competitionに関するものを、ということになるとやはり去年も発表した内容の続きということになる。おそらく聴衆にリピーターの方も多いであろうことを考えると、去年のものにさらにもう一つオモシロイものを加えなきゃいけませんな。ということでまずはアブストラクトを書きます。

ランドセル

注文していた蝶々のランドセルが届いてロウチビは大喜び。日本の感覚ではこれをランドセルと呼ぶにはちょっと無理があるのだけど、アメリカではそれほど華美な訳でもないのかな。
小学校入学が待ちきれない、自分もそんな感じだったっけな?

2011年8月3日水曜日

送別ランチ

Fさんが今月で日本に帰国されるということで、今日の昼はST博士と三人でいつものChina Delightへ。大阪体育大学で教授をされているFさんは一年間のサバチカルでFSUに来られていた、ということはFさんと出会ってからもう一年たつのかとびっくり。御家族はまだもう一年こちらに残られるということなので、近々また会える機会はあるでしょう。
で、午後はグンちゃんが実験結果を見て欲しいということだったので、顕微鏡部屋でサンプルを見ながらあれやこれやと二人でデスカッション。サンプルを見る限り実験を任せても大丈夫そうという印象を持った。今まで考えていた仮説の一つを棄却するに足るエビデンスも得たのでこれはこれで一つ前進かな。最近また試したい実験とやらなければいけない実験が山盛りになってきているので、そろそろハエを仕込んでいかなければ。

2011年8月2日火曜日

放射線の健康への影響

2011年7月27日の衆議院厚生労働委員会「放射線の健康への影響」における東京大学アイソトープ総合センター長、児玉龍彦教授による参考人としての鬼気迫る意見陳述。すごいです。研究者として魂を揺さぶられました。


2011年8月1日月曜日

ようやく投稿

本日ようやく投稿完了。したのはいいのだが、最後に一つ失敗してしまった。ここ数日、原稿のWord fileのDisplay for Reviewを「Final」にしたまま改訂していたので、最後に変更部分を自分でアクセプトしておくのを忘れたまま投稿してしまったのだ。アップロード時にWordからPDFに自動変換された原稿を投稿後にダウンロードしてチェックしてみたら、最後の何日間かに変更した箇所だけ赤文字になってしまっている。。。うーむ、Display for Reviewを「Final」にしただけだとこうなるのか。まぁ仕方ない。あんまり気にせんとこ。しかしようやく一本目を投稿したところでもう8月ですか。いよいよ今夏も後半戦ということで、二本目に取りかかります。

2011年7月31日日曜日

ジョンピーのコメント

先週、ラボの数人にレビュー論文の原稿を読んでもらったのだが、みんな基本的に文法や言葉遣いなんかを指摘してくれただけだった。出張中のボスから返されてきた原稿もこれまた基本的には何も変えられてはいなかったので、金曜日のうちにカバーレターを書いて投稿してしまおうと思っていたのだ。ところがこの原稿とは全くの別件で、とあることについてジョンピーとデスカッションしたくなって金曜日にメールを書いていたのだが、ふとジョンピーにもコレを読んでもらおうかなという気になったので、興味があれば読んでみてよ、とそのメールにこの論文原稿も添付しておいたら、早速金曜の夕方にメールが返ってきて、「今ちょっと読み始めたんだけど、とりあえずイントロで気付いたことをコメントしといたよ」と。見てみたら結構エエとこついてる鋭いコメントがいくつか。あぁ、始めからジョンピーに読んでもらうべきだった、とちょっと後悔。
そして今、ジョンピーが指摘してくれた部分も改訂して、さぁいよいよ投稿しましょと思ってジャーナルのサイトでユーザー登録を済ませたのだが、すぐにメールで送られてくるはずのパスワードがいつまでたっても送られて来ない。。。うーむ、サーバーにはじかれてんのかな。ということで今日はもう帰って寝よ。投稿はまた明日。

2011年7月27日水曜日

". ではなく ."

ようやく論文の英文校正が返ってきたので今日の午後は仕上げ作業をしているのだが、今回の英文校正で一つ気付いたことがある。何カ所かで訂正されていてオヨヨと思ったのだが、「”」といういわゆるクォーテーションマーク(引用符)が文章の最後に来た場合、ピリオドがこの「”」の内側に置き直されていたんですね。実はコレ、もしかして英作文の基本中の基本なのかもしれないが、自分は今までこのルールを知らなかった。例えば以下のような文章の場合、
They are known as "neoplastic tumor suppressor genes."
このように最後の「”」はピリオドの外側に置くということ。
ちなみにコレ、調べてみると、会話文のような文章を引用する場合はいつでもこのルールに従えばいいのですが、上の文章のように文中の語句を強調するために用いた場合、アメリカ英語では上の文章のようにピリオドは「”」の内側に置き、イギリス英語ではピリオドは外側に置くんだそうです。へぇぇぇ、知らんかった。
あ、ちなみに上の文章ならもう一つ、イギリス人は「tumor」を「tumour」と書きますね。

2011年7月26日火曜日

免許更新

今日で免許証の有効期限が切れてしまうので、今日は朝からTax Collectorへ。Tax Collectorって日本語で言うと税務署?いつも疑問に思うけどなんで運転免許がTax Collectorの担当なの?まぁそんなことはおいといて、私が持っているHビザのような非移民ビザの場合、免許証は一年の有効期限のものしか出してくれないので毎年更新しなければいけないんですね。ビザ自体は三年の有効期限で出とんねんから免許証も三年の有効期限で出してくれよ、と言いたいところなのだが、なんで一年ごとなんですかね。面倒くさい上に毎年更新料として高いオカネを取られるのはちょっと勘弁して欲しいんですけど。しかもなんか毎年値上がりしてるし。
さて、そんなことで毎度おなじみのTax Collectorへ行ってきた訳だが、毎回窓口で対応してくれるオジチャンやオバチャン達が非移民ビザホルダーの免許更新に精通していなくて困るんですなぁ。今日担当してくれたオバチャンもパスポートとビザ書類を見た途端に落ち着きがなくなって隣のデスクの人に聞いてみたりしていたのだが、その隣の人が席を立ってしまってからは今度は奥の部屋にいる上司のオジチャンに聞きに行ったりする。ついには奥の部屋からそのエライオジチャンが出てきて書類を見てくれたのだが、残念なことにそのオジチャンも「もう一つユーの身分を証明するために必要なカードがあるはずなんだけど、持っていないの?」とか的外れなことを聞いてくる。「どうやらこのオジチャンとオバチャン二人とも分かってない」=「これはヤバイ」と悟った瞬間、もう条件反射的に「イヤイヤ、そんなカードなんて必要なくて、この書類がコレコレを証明するもので、そして、、、」とまくしたてていたのだが、自分の横で同じようにユンナもなんやかんやとまくしたてているのを見てなんだか笑ってしまった。まぁ急いでいたのもあったけど、二人ともアメリカ生活が長いからこういうエエカゲンなアメリカ人が出てきた時にやるべきことがもう刷り込まれとんねんなぁと。当然その後、この二人の勢いに押されてもう一度奥の部屋に行って調べてきたオジチャンは、「ユーはその書類でオゥケィデース。」と言いながら出てきた。「いやいや、だからゆったでしょ」と言いたいのを我慢して、笑顔でテンキューというとオジチャンは満足そうにしていました。
一応自分用のメモとして、運転免許更新時に必要なものは以下の通り(これは州によって異なる可能性があります)。
古い免許証
パスポート
ビザ書類(HビザはI-797AとI-94)
Social Security Card
以上。
ちなみに去年は住所を証明するもの(公共料金の請求書とか)が必要だったけど今年は必要なかった。
ということで、アメリカ研究留学お役立ち情報でした。

2011年7月25日月曜日

日曜日のスコール

昨日の夕方、ユンナが買い物に行っている間に二人を連れて散歩がてら近くの公園まで歩いている時にスコールが来た。降り始めた時にはもう公園のすぐ手前だったので、雨宿りするために走って公園の中の屋根があるところに入ったのだけど、猛暑の夕方のスコールに子供二人は大喜び。大雨の中びしょぬれになって一緒に遊ぶはめになった。
雨上がりのグラウンドで見つけたのはシロツメクサ。
雨雲が東へ去っていくとまたかんかん照りに逆戻り。今の季節、タラハシーは毎日こんな天気です。

2011年7月23日土曜日

Yellow jacket

セミを捕まえたスズメバチ。この大きなセミを抱えて飛んでいったけど、食うんか?

2011年7月22日金曜日

ひとまず一服

昨晩でようやく全ての原稿を書き上げて今朝ボスに送信。このあとボスのコメントと英文校正が返ってきたらそれらを修正して脱稿というか投稿ということになるけど、たぶん来週かな。あぁ〜それにしても途中で原因不明の高熱が出たりしてなんだか苦しい二週間だったけど非常にエエ勉強になりました。この二週間ほどでかなりの数の論文を読んだ気がする。まぁ英文の総説を書いたのが今回初めてということもあるんだろうけど、やっぱり締め切りがある論文執筆はキツイですな(結局締め切り過ぎたけど)。もっと前からやっとけばエエのに、というのは十分分かっていたのだが、やりたい実験も山盛りになっていたから仕方がない。ともあれ英文校正が返ってくるまでひとまず一服して、いよいよ懸案の二本の論文を仕上げるための実験の準備をまた始めましょう。


おぉ、そういや今回初めてPapers2の「Magic Manuscripts」という機能を使って論文の引用文献を管理してみたのだが、コレは素晴らしいですわ。文中のreferenceを挿入したい箇所でcontrolキーを2回トントンと叩けばアラ不思議、小さな検索用のウィンドウが現れるので、そこで目的の論文を見つけたらそれをダブルクリックするだけで自動的に挿入していってくれる。最後にReferencesを作る際には、「Select Style」の項から自分が投稿する先のJournalを設定しておいて、「Format Manuscript」というのをダブルクリックすると自動的に本文中の引用箇所も含め、Referencesを目的のフォーマットで書いてくれる。今まで全部自分で手入力していた自分にとってコレは感動的でしたわ。まさにマジック。一つ、今回自分が投稿する先のJournalの名前が「Select Style」のリストの中になかったので少し戸惑ったのだが、当然同じフォーマットのJournalを見つけてそれに設定すれば問題はない。どうもDevelopmental Biology系のジャーナルが少ないように感じたけどなんでかな。まぁでもコレは今後本当に手放せないですわ。

2011年7月21日木曜日

Concluding remarks

ようやくレビュー論文の執筆もほぼ終わりに近づいてきた。あとは結びの言葉「Concluding remarks」を残すのみ。FigureやReferencesも含め、他は全て書き終わった原稿を先程ボスに送信したのだが、なんか今日は学校に来てないっぽい。おいおいどこ行ってんのかなぁ、早く終わらせてしまいたいのに。しかし、今Concluding remarksを書き始めてこのセクションがもっとも難しいことに気付いた。でもなんとしても今日中に書き終えるぞう。

2011年7月18日月曜日

第一稿

昨日、一昨日と、夜遅くまでオフィスにこもって執筆活動をした結果、ようやく先が見えてきたレビュー論文の原稿。今朝ようやく第一稿をボスに見せてみたところ、早速昼頃オフィスに現れて「イインジャナイ?」と満足げ。メールで送り返してもらった原稿を見てみたらほとんど何も直していない。。。マジでエエのか?もっといっぱい修正とコメントを付けてくれたほうが安心するんだけども。まぁともあれ、あともう少し足したい部分もあるし図も作らないといかんのでもうひと頑張りですな。

2011年7月16日土曜日

ネズミ

昨晩、初めて家の中でネズミを見た。ソファーに寝転がっていた時に、なんかバスルームの前あたりの暗がりに小さなボールみたいなものが転がったような、と思って良く見ようとして立ち上がろうとしたその瞬間、そのボールみたいなものはパッと動いてチョロっと細長い尻尾を翻して暗闇に消えたのだった。明らかにネズミだった。。。
最近はネズミと言えば、子供に読み聞かせる絵本やアニメに出てくるかわいくデフォルメされたものの印象が大きくなっていたけど(そういやこのネズミを見る直前にロウチビに読んであげていた二冊の絵本の主人公もネズミ系だったな。ちなみに一冊は「ぐりとぐら」、もう一冊はモグラが頭の上に誰かにウンコを落とされるお話)、いざ自分の家の中で目撃するとこれはやっぱり「ゲゲッ!」と思いますなぁ。ちょっとショックでしたわ。そういえば時折、夜遅くに天井裏からゴソゴソと動物がいるような物音が聞こえてきたこともあって、その時はリスが通り道にでもしてるんかとか思っていたけどあれもネズミやったんかな。
まぁ何はともあれ、ネズミ駆除作戦開始。うちはまだなんでも口に入れてみようとするチビ助がいるので毒まんじゅう系のものは使えない。グラネットを家に入れるのは手っ取り早いだろうけどアイツ自身結構キチャナイのでそれはちょっと抵抗がある。なのでグラネットは引き続き家の外担当。そうなるとやっぱし超音波を出すヤツかなぁ、とか思ってアマゾンでultrasonic pest repellerなんてものを検索していたら、なぜかどの商品のページにも関連商品みたいなところにボトル入りのペパーミントオイルが載っている。なんなの?と思ってコメント欄を読んでビックリ。ネズミに効くんだそうな。ということで今朝早速ペパーミントオイルを買って来たので試してみますわ。

2011年7月15日金曜日

回復

昨日はその後さらに悪寒がひどくなってきて、家に帰ってから高熱が出た。何が原因なんだろうかと考えていたところ、そういや先週末バックヤードでたくさん蚊にかまれたことを思い出して、もしやと思ってネットで調べてみたウエストナイル熱の症状にぎくっとした。「潜伏期間は通常2〜6日。発熱、頭痛、背部の痛み、筋肉痛、関節痛、食欲不振などが主な症状である。」なんだそうだ。風邪のような症状はないし結構あてはまるものが多いのでこれはマジでやられたかもしれんな、とか思いながらもタイレノールを飲んで寝たら今朝はほぼ回復している。ウエストナイル熱の場合、発症したら症状は数日間続くようなのでやっぱり違ったのかな。でもそれじゃ、なんだったんだろうか。まぁともあれ、週末にかけてラストスパートです。

2011年7月14日木曜日

試練

なんか一昨日辺りから肩こりと腰痛がひどくなってきた。ここ何日間かずーっと椅子に座ってデスクワークをしているせいだろうか、とか思っていたら、今日はなんだかエライ悪寒がする上に熱っぽい。風邪でもひいたのか。締め切りが迫ってきている時になんという試練。。。ようやく調子が出てきて筆が進み始めているのに。ちょっとヤバイかなぁ〜。

2011年7月13日水曜日

器官競合

未だに毎日論文を漁って読み続けている。知らない論文がこんなにも出てくるとは全くの予想外だったのだが、やはりたまにはこうして腰を据えて色んな論文を読み漁るような時間も必要やね。たくさん見つけた中でもコレはオモシロイと思ったものがいくつかあったのだが、以下の論文はその一つ。

Competition among body parts in the development and evolution of insect morphology
Changes in form during ontogeny and evolution depend in large measure on changes in the relative growth of the various parts of the body.  The current consensus in developmental biology is that the final size of appendages and internal organs is regulated autonomously, within the structure itself.  Size regulation of body parts typically requires no external control and is thought to be relatively insensitive to signals from the developmental environment.  We show in two very different systems, butterfly wings and beetle horns, that experimentally induced changes in the allocation of developmental resources to one trait produces compensatory changes in the relative sizes of other traits.  These findings illustrate that interaction among body parts in development is part of the mechanism of size regulation of those parts.  Furthermore, in the case of beetle horns, we show that the tradeoff in size is manifest as a significant negative genetic correlation among the involved body parts and, therefore, constitutes a developmental source of genetic constraint on the evolution of body form.

蝶々には大きな4枚の羽がある訳だが、幼虫のイモムシの中で作られつつある各羽の原基からそのうち後ろの羽の一つもしくは二つを取り除くと、取り除かれなかった方の前の羽が普通より大きく成長するんだそうな。つまり、ここで示されているのは発生中の体内における器官間の成長競争であり、組織中の細胞同士による生存競争であるcell competitionとはもちろん異なる現象。“compensatory proliferation”ではなく“resource allocation tradeoff”。でもこれってよく考えてみりゃ植物では普通に見られる現象かな?
とかなんとか言っている間についにエディターから督促のメールが来た。。。

2011年7月10日日曜日

週末の執筆活動

昨日今日と午後はオフィスにこもって執筆活動。ここ数日間、ひたすらcell competitionに関する記述がある過去の論文を漁ってむさぼり読んでいるのだが、驚いたことに今まで読んだことのない論文が次から次へと出てくる。いやはや自分の勉強不足を実感。こうして見ていると、色んなタイプの遺伝子のmutant cellがcell competitionを引き起こすのではあるが、一つ一つの遺伝子の機能とmutant phenotypeを考えると、やはり大まかに二つのグループにカテゴライズできそうだ。と言っても最近のいくらかの論文で、その二つのグループ間にもinteractionがありそうなことが示されているんだけども。

2011年7月8日金曜日

事件発生?

昨晩寝る前にふと窓の外を見たら、うちの庭の前にパトカーが停まっていた。なんだろうと思ってよく見たら一台だけじゃなくて斜め前の家を取り囲むように全部で5台のパトカーが道路に停められていて、懐中電灯を持った何人かのポリスマン達が忙しそうにしている。オ、なんか事件か?ということで、もうちょっとよく見える部屋の窓から覗き見していたら、その斜め前の家から何人かがポリスに連れられて出てくる。一人、たぶんその家に住んでいるオバチャンだと思うけど、女の人が後ろ手に手錠をかけられた状態でポリスに連れ出されてパトカーに押し込まれた。よっぽど外に出て行って何があったのか聞きにいこうか迷ったけど、もう深夜一時だったし何かに巻き込まれるのもいやだからとりあえず写真を撮るだけにしときました。この斜め前の家は何人かに部屋を貸しているようで、以前にもケンカのようなトラブルがあったのだが、今回逮捕者が出たということはドラッグでも見つかったんかなぁ。あぁ気になる。

2011年7月6日水曜日

忘れていた論文原稿

そういや先週、ボスからある論文原稿のチェックを頼まれていたんだった。一年半ほど前にラボを出て行ったゴーアイが書いている論文の原稿だが、実は自分がこのラボに来て始めにやったスクリーニングで拾ってきたmutantが、偶然にもその頃彼が調べようとしていた遺伝子のmutant alleleだったことから、このmutantをメインで使った仕事になっているのだ。ということで自分の名前もセカンドに入っていて、まぁこの論文には責任がある訳だ。ざっと読んでみた第一印象は、なかなかエエとこに目を付けましたな、という感じ。いや、この仕事内容は以前に彼の口からラボミーティングで何回か聞いているはずなんだけども、いかんせん彼のプレゼンは何を言っているのかよく分からなかったし彼とはほとんど実験のテクニカルなことしか議論したことがなかったのだ。でもこうして彼の書いた原稿を読んでみると意外にも彼の中ではしっかりと整理されていたんだなと。しかもこのmutant phenotypeの特性をうまく利用して言わんとしていることはなかなかオモシロイと思う。しかしこれ、リバイズの実験を要求されたら誰がすんのかな。。。

2011年7月4日月曜日

July 4th 2011

独立記念日ということで、一応。
あ、そういや昨日BBQをしたんだった。アメリカに来て初めて(というかようやく)BBQセットを買ったのです。独立記念日の連休にバックヤードで家族で焼肉。アメリカ人っぽいですなぁ。

成長した

三日間でこんなに大きく。。。天井にいる何匹かはついに蛹化態勢に入った模様。
それにしてもこんなにしっかり育つとは、なかなか適切なエサが入っとる訳ですな。

2011年7月1日金曜日

生物学事始

昨日家に帰ったらハエのバイアルをでかくしたようなものが置いてあって、その中で何匹かの毛虫がうようよ動いていた。ロウチビは蝶々が大好きで、少し前に蝶々を入れるための網で出来た大きな虫かごのようなものを買ってもらったのだが、その虫かごは蝶々飼育キットのようになっていて、同梱されている手紙をその会社に送ると毛虫を送ってきてくれるんだそうな。それが昨日届いたという訳だ。もう蛹になる直前の最終齢のものを送ってきてくれるようで、毛虫達は皆さかんに白い糸を出して蛹化の準備を始めているように見える。説明書を見てみたらPainted Ladyという名前の蝶々なんだそうだ。目を輝かせてその毛虫達に見入るロウチビ。以前に何回かラボでハエの幼虫を顕微鏡で見せてあげた時も大興奮していたけど、女の子でもこんなに虫が好きなもんだろうかね。綺麗な蝶々が羽化したらまたさらに興味を持つんだろうな。
しかしこの送られてきたケースにはラボで使うハエ用のエサ入りバイアルと同じようなエサらしきものが敷かれているのだけど、なんなんだろうか。毛虫って葉っぱを食べるんじゃないのかね?うーん、解剖してimaginal discを見てみたい衝動に駆られてしまう。

2011年6月30日木曜日

水無月最終日

早くも今日で6月も終わり。レビュー論文の締め切りが約三週間後に迫ってきているのにあんまり手を付けられないでいるので、最近なんだか焦燥感が大きくなってきている。かといって実験を止める訳にもいかんし。とりあえず今日の午後は解剖しまくって、そして明日からちょっとデスクワークの時間を増やしてなるべく執筆活動に取り組んでいこう。とか思って解剖大会をやっていたらトロピカルストームが来ていきなり全館停電。最近はほぼ毎日夕方にスコールが来るけど停電になったのは初めてかも。参った。。。

2011年6月28日火曜日

憤懣やるかたなし

先週からしこしこ解剖して抗体染色した大切なサンプル達を今日の朝ワクワクしながら顕微鏡で覗いてみたら、どうも様子がおかしい。抗体のシグナルは弱いながらも見えるのだが、なぜか全てのサンプルからモザイクマーカーのGFPシグナルが消え失せている。しかもなんだか物理的にダメージを受けたようなサンプルが多い。解剖後に顕微鏡下でチェックした時には確かにGFPシグナルがあったので染色過程で失われたとしか考えられない。そういや先週辺りから解剖後にovaryを固定溶液の入ったチューブに入れたらベタベタとチューブの内壁にくっつくし、抗体反応中にはovary同士がくっついて塊になりがちだったり、なんやらいつもと様子が違っていたことをふつふつと思い出した。結構大切なサンプルが含まれていたのでショックを受けながらオフィスに戻ってきて、何が問題だったのだろうかと考えているところにジャッキーもオフィスに戻ってきて「今までにGFPシグナルが染色後に消えてしまったようなことある?」と聞いてきた。ジャッキーも抗体のシグナルはかろうじて見えたんだと言う。それを聞いた瞬間に、あぁ共用のfix solutionに何か問題があるんだとすぐに分かった。昼御飯後に共用のfix solutionの匂いを嗅いでみたら案の定ほとんどホルムアルデヒドの匂いがしない。。。たぶん誰かが間違えてPBSかなんかをここに入れたことは容易に想像がついた。せっかく一生懸命長い時間をかけて作った実験サンプルをなんでこんな誰かのつまらん不注意で台無しにされてしまうのか。。。怒鳴り散らしてやりたいが犯人は分からんし、まぁそんなことしてももう一度同じ実験を始めからやるしかないことに変わりはないからなぁ。でも考えてみりゃこの一週間ほどの間ずっとfix solutionに問題があったのなら結構ラボのみんながやられているということになるな。みんなのサンプルがダメになっているのを確認して笑い飛ばすしかないか。しかし、誰かもう少し早く気付けよ。って自分もか。。。

2011年6月27日月曜日

Panama City Beach

一昨日土曜日はちょっと遠出してパナマシティのビーチへ行ってきた。遠出と言ってもタラハシーから車で東へ二時間半ほど。ここのパナマシティビーチは「The World's Most Beautiful Beaches」というスローガンを掲げているらしく、メキシコ湾岸に延々と続く真っ白な砂浜は全米屈指の美しいビーチとして有名。砂浜に出た瞬間、目の前に広がるエメラルドグリーンの海に驚かされた。砂浜は去年行ったTreasure IslandやSt. George Islandの方が立派かも知れないけど、この水の色はスゴイ。マイアミのSouth Beachもエメラルドグリーンという形容がふさわしいような海の色だったけど、このパナマシティビーチの方がもっと鮮やかな色で透明度が高くて光り輝いている。
それにしてもこのビーチ、なんやら温泉のような所謂硫黄の匂いがするのはなんでなんだろうか。真っ白な砂浜に温泉街の匂いというこの感じは、スケールは全く違うけどちょっと和歌山の白浜を思い起こさせる。ビーチ沿いにはコンドミニアムが林立していて、街もリゾート地らしくレストランや子供向けの小さな遊園地みたいなものがたくさん立ち並んでいる。街はマイアミとオーランドにちょっと似てるかな。
今回行ったのはパナマシティビーチの東の端にあるSt. Andrews State Parkのビーチ。ここは州立公園になるので入園料として8ドルかかるけど、ビーチは人も少なめでいいのかも知れない。この夏、もう少し他のビーチも試してみましょう。

2011年6月24日金曜日

Blueberry picking

今日は夕方から隣町へブルーベリー狩りに行ってきた。最近は夜9時頃でもまだ明るいので、日暮れ前の少しでも涼しい時間帯に行くといいんですね。

2011年6月23日木曜日

女王バエ

少し前にNatureに載っていたスゴイ論文ライフサイエンス新着論文レビューにお目見えした。
ミツバチでは働きバチが分泌するローヤルゼリーを食べさせてもらった幼虫のみが大きな体に成長して卵を産む女王バチになる訳だが、このローヤルゼリーの中のロイヤラクチンという成分が女王バチへの形態変化を誘導する物質そのものであるということを証明した論文。びっくりなのは、このロイヤラクチンをショウジョウバエに与えると、女王バチと同じような大きな体、産卵数の増加、寿命の延長といった形態変化がハエでも誘導されるのだという。また、このロイヤラクチンが脂肪体においてEGFRに作用することによってsignaling pathway下流でS6K、MAPK、juvenile hormone等を介してこれらの形態変化を促すメカニズムも示されている。面白さ、データ量ともに圧倒的なんだけど、これで単著っていうのはスゴイですなぁ。
体サイズと言えば先々週のラボミーティングでドンちゃんが、ニースのDr. PLのラボから去年Developmental Cellに報告された論文について発表していた。こちらの論文は、脂肪体においてEcdysone receptorによって制御されているdMycの発現レベルが体の成長をコントロールしているという話だったな。これもなかなか面白かったけど。

2011年6月22日水曜日

レクシー開始

最近ようやく実験にも慣れ始めた様子のレクシーを見て、スクリーニングだけじゃなくて一つ研究プロジェクトを始めさせてみようかなという気になったので、昨日の午後レクシーをオフィスに呼んで少し前から考えていたプロジェクトの内容を話してみた。アリスンとレクシーがスクリーニングしたラインの数はまだそれほど多くはないのだけども、その中に見つけた意味ありげな一致がもしかしたらプレスクリーニングの段階から考えていたことと結びつくかも、という淡い期待のようなまだまだ準備実験が必要なプロジェクト。まぁとりあえずやってみようということになったのだが、話を聞いてとてもうれしそうにしているレクシーを見て、あぁやっぱりアンダーグラジュエイトの学生でも単純作業的なものだけじゃなくて自分で考えるプロジェクトを持ちたいんだなと再確認。当たり前か?いや、今までの経験上これも学生によると思うけどなぁ。

Fieldの形成

cell competitionをfield cancerizationという概念と結びつけて考えた場合、やっぱり真っ先に思い浮かぶのはdMyc overexpression cloneやHippo pathway mutant cloneのように"supercompetitor"となってfieldを占有していくようなoncogenic mutant cellだと思う。一方で、scribとかlglのようなneoplastic tumor suppressor geneのmutant cellはcell competitionで逆に排除されていく訳だから増殖してfieldを形成することは出来ないと考えられるんだけども、しかし、例えばコイツらみたいなmutant cellでもapico-basal polarityが破綻する訳でもなく、ぎりぎりのところでwild-type cellにloserとみなされないようなhypomorphic alleleのmutant cloneなら周りの正常細胞とcompetitionを起こすことなくある程度増えてprimary cancerization fieldを形成してしまうという可能性が充分に考えられるんじゃないかね。

2011年6月21日火曜日

Field Cacerization

The concept of “field cancerization” was first introduced by Slaughter et al. in 1953 when studying the presence of histologically abnormal tissue surrounding oral squamous cell carcinoma.  It was proposed to explain the development of multiple primary tumors and locally recurrent cancer.  Organ systems in which field cancerization has been described since then are: head and neck (oral cavity, oropharynx, and larynx), lung, vulva, esophagus, cervix, breast, skin, colon, and bladder.  Recent molecular findings support the carcinogenesis model in which the development of a field with genetically altered cells plays a central role. (Cancer Res. 2003; 63:1727-1730.)

According to one model of field cancerization, one cell sustains an initiating mutation.  Following extensive proliferation, some of its clonal descendants may subsequently acquire a second mutant allele, and the doubly mutated “initiated” cells may then proliferate and eventually occupy a large patch of epithelium.  While these cells have already undergone several of the early steps of multi-step tumor progression, they continue to form an epithelium that is histologically normal.  Subsequently, two cells located at different sites within this large patch of initiated cells may independently acquire additional mutations; both of these cells will now advance over the boundary to acquire a histologically abnormal appearance, spawning hyperplastic, dysplastic, or even neoplastic growths.  These two tumors will appear to have arisen independently even though they derive from the same clone of initiated cells. (The Biology of Cancer 2007)

2011年6月20日月曜日

ホームパーティ

一ヶ月ほど前に日本からポスドクとして来られたKT博士夫妻の歓迎会を先週の土曜日にウチで催した。歓迎会と言ってもTさん夫妻とST博士を加えて大人は7人だけの小さなパーティだったのだけど、ウチでのホームパーティなんて超久しぶりだったので結構準備が大変だった。たぶん前にウチでやったホームパーティとなると、4年前に今の家に引っ越した時に引っ越しを手伝ってくれたポスドクの皆さんを呼んでパーティしたときが最初で最後だったかな。今回子供はウチの子だけだったので、二人が寝てからは久しぶりに大人だけの飲み会を楽しめた。ということで結局深夜二時までワイワイとしゃべっていたので日曜日はちょっと二日酔い気味でダラダラして過ごしたのだが、ふと気付けばいつの間にか6月も終盤に入ってきている。そろそろ本格的にレビュー論文に取り組みたいのだけれど、やらなきゃいかん実験ももりもりあるし、、、暑いけどちょっと気合い入れ直していかなあきませんな。

2011年6月15日水曜日

イッパイイッパイ

やっぱり二本の論文を仕上げるための実験を全てやりながら、さらにもう一つ別のレビュー論文を書くというのは相当キツイということが分かってきた。まぁそんなんやる前から分かっていたと言えばそうなんだけども。とりあえずSSTの方の実験はすでに一部グンちゃんに担当してもらっているのだが、follicleの方の実験も自分一人だとイッパイイッパイになってきたのだ。ということで、やっぱりニッキーに少しずつ頼んでいくことにする。といってもやっぱり不安なのでまぁ頼むのは解剖だけかな。少し前に卒論発表会を終えたニッキーだが、その後ボスがちょっと発破をかけたようで最近彼はなんやらやる気をみせているのだからちょうどいいだろう。やるならもうちょっと前に発破をかけて欲しかったけど。で、グンちゃんの方は最近NSFのプロポーザルを読んでさらなる興奮状態に入ったようだ。昨晩遅くにわざわざメールしてきて「是非このプロポーザルのプロジェクトに加わりたいから明日デスカッションできないか?」と言うので、今日の午後ボスも交えて三人でちょっとデスカッションした。まぁこれについては、とりあえずグンちゃんにはコンストラクトの作製からやってもらうことにしましょう。

2011年6月14日火曜日

AyGal4:PR

初めてAyGal4:PRを用いたGene-Switch systemを試してみた。AyGal4:PRというのは、Actin promotor Flip-out cassette(Ay-Gal4)とGal4:Progesterone Receptor fusion gene(Gal4:PR)を組み合わせたシステムで、heat shockによってflip-out cloneを作り出した後でprogesterone analog RU486の添加によってGal4-UAS systemによるgene expressionを誘導するというシステム。つまりflip-out mosaic cloneにおけるUAS constructの強制発現のタイミングとその発現レベルをコントロールできる。
Dr. KIのラボから2005年の論文で紹介された。

Based on prior studies of the component parts, we expected that, in transgenic flies, a pulse of expression of the Flipase enzyme would catalyze excision of a DNA cassette containing a transcriptional terminator, allowing expression of Gal4:PR in clones of cells.  In the absence of hormone, the PR domain would prevent Gal4 from activating transcription, but, in the presence of a progesterone analog, RU486, this repression would be relieved, resulting in expression of transgenes under the control of UAS regulatory sequences.  An additional advantage of this system is that changes in RU486 concentration can lead to quantitative changes in target gene expression. (Cell, Vol. 123, 449–461)

この論文によればウジ虫君達をRU486を添加したエサに移した後、4〜5時間でGFPの発現が見られるようになり、10〜15時間後には発現量はプラトーに達するという。まぁこれでもレスポンスが非常に早いとは言いにくいのだけど、たぶん既存のシステムでは一番早いかな?(Gal80tsでも29℃に移して6時間後くらいにはGFPが発現し始めるけど。)しかも発現を誘導する前にflip-out cloneをある程度増やしておけるというのはcell-cell interactionのような現象を経時的に見たい場合非常に便利なはず。さらにもう一つの利点はRU486の濃度で発現量をある程度コントロール出来るということ。
今回アダルトでこのシステムを使うためにRU486をイーストペーストに混ぜて与えたんだけども、タイムコースを取りたい場合当然このRU486入りのエサを与えると同時にハエ達にはこれを食べてもらいたいところがなかなかそういう訳にもいかない。。。実験を始める前に何時間かは絶食させておいたほうがいいかも。と言ってもあんまり長い時間飢餓状態におくとovaryの発達に影響が出てくる訳で、ちょっと微妙な調整が必要ですな。

2011年6月12日日曜日

新しいタイプの

ロウチビと一緒に庭に出ると必ず駐車スペースの砂利の中からいくつか化石を見つけて持ってきてくれる。そんな中から最近見つけたちょっと新しいタイプの化石。何の化石なのかなぁ、表面につぶつぶの模様がついているけど光が当たるとイイ感じの光りかたをする。

イッチタクニー

昨日土曜日は昼からイッチタクニースプリングス(Ichetucknee Springs)という、フロリダではワクラスプリングス(Wakulla Springs)と並んでとても有名な湧水池に初めて行ってきた。タラハシーからは車で二時間ほど、のはずだったが、タラハシーを出てすぐのところで渋滞に巻き込まれて行きは三時間近くかかってしまった。フロリダにはこういう地下水が湧き出している泉が無数にあるのだが、その中でもこのイッチタクニーは最も美しいものの一つと言われているらしい。森の中を歩いていくとぽっかりと開けたところに泉があり、見たことないような青い水をたたえていた。
ぱっと見た感じ露天風呂のようなのだが、いざ入ろうとすると水がかなり冷たくてはじめは修行でもしているかのよう。体が水の冷たさに慣れてくると泉の中ほどまで泳いでいくことが出来た。泉の真ん中辺りはかなり深くなっているのだが、透明度が高くて底まで透けて見える青い水の中にプカプカ浮いているのはなんだかものすごく気持ちが良かった。ゴムボートを借りて川下りのようなことも出来るらしいので次回はそれにチャレンジしてみたい。

2011年6月8日水曜日

Quantification

昨日から最も重要なデータのquantificationを始めた。暗室で蛍光顕微鏡を覗きながらひたすらclone boundary上にあるfollicle cellの数を数える作業。地味な作業だけども、卵の球面上に並んでいて厚さのあるfollicle cellは拡大するとclone boundaryが見えにくかったりして実はかなりの集中力を必要とする。ということでかなり疲れるのだけども、当然このquantificationは避けては通れないので気合い入れてやるしかない。昨日今日と3種類のgenotypeの実験結果を数え上げた時点で、今までの印象から頭の中で決めつけていた結果がいとも簡単に覆された。といってもこの方が実に自然な結果なので、結局そんなに難しく考える必要はなかったということになるしこれで論文も書きやすくなった。やっぱりちゃーんと数えてquantifyせにゃいかんなと痛感。

2011年6月6日月曜日

見晴らし

昨日のハードワークがたたって今日はなんやら体が疲れている。
最近頭の中はfollicleの方の仕事に集中していたのだが、だんだんと随分前に発見してもう忘れそうになっていたような過去のデータに近づいて来つつある。これらいくらかの過去のデータは、ある変異体について始めにその基本的なフェノタイプを知るために色々と試した抗体染色の結果で、もう三年から四年前のもの。ほとんどお蔵入りになりかけていたデータなのだが、最近出た実験結果の意味を考えているうちにふとこれらの古いデータが浮かび上がってきたのだ。あの頃は、ただ単にそのgenetic pathwayのactivityがmutant clone内で変化しているという直接的なことだけしか理解できず、その本当に意味するところが見えていなかったのだが、ここにきてそれらが新しいデータとともにつながりだしたという感じ。もちろん悪い感じではない。こんな前のデータが視界に入ってきたということは、見晴らしが開けるまでもう少しのところまで来ているんじゃないかという気がする。たぶんあと少し。

2011年6月5日日曜日

Gazebo

昨日ホームディポで買ってきたGazeboを今日組み立てた。Gazebo(ガズィボゥと発音)というのは辞書には「見晴らし小屋」とあるけど、ホームディポなんかで売っているのはテントのような組み立て式のもので周囲にカーテンのように蚊帳が取り付けられるようになっている。今住んでいる家にはバックヤードがあるのだけども、今くらいの季節からは昼間は日光を遮るものがなくて暑すぎる上に夕方になると大量の蚊が出てくるしで、もう4年ほどもここに住んでいるのにバックヤードはほとんど使っていなかった。ということで今回思い切ってこのGazeboをバックヤードに建ててみたのだ。この中に子供用のプールとかテーブルや椅子を置いたりなんかしてアメリカ人のようにバックヤードライフを楽しもうという訳だ。暑い中これを組み立てるのにはかなり参ったけど、なかなかエエ感じですな。

で、その後夕方からはまたもやMaclay Gardenへ。アニカとノアムとクララのファミリーと一緒にピクニックパーティ。
ひとしきり湖のビーチで遊んだ後、みんなで持ち寄った食べ物を食べていたら湖のビーチの近くをゆっくりと泳いでいるワニを発見。結構でかいワニのように見えるけど、、、みんなこんなとこで泳いでて大丈夫なんかな。
それにしても最近毎週末パーティに行ってるな。。。

2011年6月4日土曜日

mirror-lacZ

テキーラサンライズのような美しい色を持ったmirror-lacZの眼。

2011年6月2日木曜日

グンちゃん大興奮

先週の金曜日にジョイントラボミーティングでfollicleのほうの研究内容を発表した。まぁさほどクリティカルなサジェスションは得られなかったのだが、なかなかの反響を得たと思う。中でもウチの新しいポスドク、グンちゃんがあるデータに関してエライ興奮してしまったようだ。このグンちゃんが大興奮したデータとそれを基にした仮説はもうだいぶ前から持っているもので、去年の論文にこそその記述は含めなかったものの学会では何回か発表している。この仮説が正しいとするならば、一つ非常に重要な未知の分子があるはずなのだ。グンちゃんはこのデータと仮説を聞いた瞬間からこの未知の分子を見つけるためのgenetic screeningを発表中ずっと考えていたんだそうだ。ミーティング終了後、グンちゃんが鼻息荒く詰め寄ってきて「是非genetic screeningのアイデアをデスカッションしたいんだけど」と言うのでその後一時間ほど二人で話し合った。実はこの分子を見つけるためのスクリーニングは今までに何度も考えたことがあって、そのたびに完璧な実験をデザインすることができなかったのだが、グンちゃんと話し合っているうちに究極にシンプルなgenetic schemeを思いついてしまった。うーむ、なんで今までこれを思いつかんかったんだろうか、と言うほど簡単なシステム。やっぱりデスカッション出来る相手がいるとアイデアも効果的にインプルーブされるもんだということを痛感。で、もちろんグンちゃんはこのアイデアにさらに大興奮。なんかグンちゃんの勢いにつられてだんだん自分もその気になってきた。でもどのシリーズをスクリーンするかが問題なんやけど。

Mosaic follicle cells

モザイク状のfollicle cells。性質の異なる細胞が隣接したとき、細胞達はお互い何を感じているのだろうか?

2011年6月1日水曜日

早速猛暑

さっき昼御飯を食べに外へ出たらものすごい暑さにびっくらこいた。自転車で走ると肌に当たる風が熱くて痛いほど。天気予報では37度になっているけど体感温度は40度を超えとるな。フロリダの夏ってここまで暑かったかなぁ。
さて、昼飯前にメールボックスをのぞいてみたら、羊土社から送られてきた今月号の実験医学とドイツから送られてきた小包が到着していた。
ついこの間このオフィスで書いていた原稿が、今手元にある雑誌の中にカッコヨク掲載されているのを見てちょっと感動。そして、もう一つの小包の方はもちろんドレスデンからの待望のハエ達。そういや昨日、ベルンのDr. EMからのハエ達も届いたのだが、どのバイアルも中でやわらかくなってしまったエサとハエ達がグチャグチャになっていてアダルトのハエはおろかウジ虫達でも動いているヤツを見つけることができなかった。ドレスデンからのバイアルをのぞいてみるとどれもウジ虫君達が元気そうに動いていてほっとしたのだが、一番重要なgenotypeが入っているバイアルだけパッと見た感じ動いているヤツがいなかった。。。なんとかして生存しているヤツを見つけてリカバーさせなければならないのだが、大概ヨーロッパから送られてくるとこういう感じでバイアル内がメチャクチャになってハエ達が息絶え絶えになっていることが多いんですよねぇ。なんかエエ方法はないもんかね。

2011年5月31日火曜日

Memorial Day ビーチへ

昨日はメモリアルデーという祝日でした。午前中ラボに出てきて少し実験した後、昼からは久しぶりにSt. George Islandのビーチへ。
相変わらずの閑散とした美しいビーチ。
こんな恐竜みたいなデカイ鳥がいます。
発見したのは、
大きなヒトデ。
タラハシーからは車で二時間ほど。今夏、また来ることあるかな。

またもやダブルヘッダー

先の土曜日はまたもや二つのパーティをはしご。まず午前中はロウチビのスペイン語教室の後、Optimist Parkでアンナのバースデーパーティ。
そして夕方からはLHさん宅で、ちょっと早いFさん御家族の送別会でした。送別会では、新しくYK博士のラボに日本からポスドクとして来られたT博士御夫妻と会うことが出来た。このところ日本人ポスドクがほとんどいなくなっていたのでこれはうれしい出会い。今後の交流が楽しみです。

2011年5月25日水曜日

クリアーではない

今日の午後はコンフォーカル。SSTのクリティカルな実験のアイデアの一つをこの何週間か試行錯誤を繰り返しながら試していたのだが、今日ようやくコンフォーカルでその実験サンプルのwing discを三次元解析してみたところ、どうもクリアーな結果ではなかった。まぁそれほどクリアーな結果を期待していた訳でもないし、今からもう一度ゆっくりと画像を見直さなあかんけど、全くのネガティブな結果という訳ではないはず。これは物理的な刺激で変異細胞の挙動を変えてやろうという試みなのだが、やっぱりちょっと難しいのかなぁ。。。この方法を本当に試したいgenotypeは現在別途作製中なのだけど、やはりDr. CDからのハエが届くのを待って遺伝学的方法で攻める方がいいのかも知れない。
今夜、アメリカンアイドルがついに決定しましたね。あの二人ならスコッティだと思っていたけど、まさかスコッティがここまで残るとは思っていなかった。アメリカ人ってやっぱりカントリーが好きなんやね。

2011年5月23日月曜日

心臓破りの坂

ここのところ毎日のようにヒートショックをかけて準備してきたハエ達が週末から一気に羽化し始めたので、今週は毎日ovary解剖大会になりそう。それ以外にも二つの論文を完成させるために今かなりの数のハエを掛け合わせているので、毎日捌かなければいけないバイアルの数がだんだんものすごい量になってきている。論文サブミットというゴールへむけて、ついに心臓破りの坂に差し掛かったという感じ。今週はしかもボスとレビュー論文の構成について話さなければいけないし、金曜日のジョイントラボミーティングで発表するための準備もしないといけない。。。気合い入れていきましょう。

2011年5月22日日曜日

Winthrop Park

今日も夕方からロイダの家で開かれるロイダの友人家族のお別れパーティーに行く予定だったのだが、ユンナの体調がすぐれないのでキャンセル。子供達は二人ともピンピンしているのだが、やはり昨日の暑くて忙しい一日が響いたのか親二人はぐったり。夕方に元気が有り余っているチビ二人を連れて近くの日陰が比較的多いWinthrop Parkへ。日陰が多いとはいえすごい蒸し暑さで、30分ほども遊ぶと汗だくになった。